「gengo」というサービスをご存じでしょうか。
近年、クラウドソーシングというオンライン上でお仕事を受注したり依頼したりするサービスがあり、様々な働き方ができるようになった現在、このクラウドソーシングサービスを利用する人が増えています。
今回はそのサービスのひとつ「gengo」について、特徴や魅力を紹介していきます。
gengoとは、どのようなサービスなのか?どのようなお仕事ができ、実際に稼げるのか?どうやったら始めることができるのか?メリットやデメリットは?
そんな疑問を、ひとつひとつ丁寧に解説していきます。
gengoのサービス概要
まず、gengoとはどのようなサービスなのか基本情報をみていきましょう。
gengoは、親会社にライオンブリッジジャパン株式会社を持つ、株式会社Gengoが運営しているクラウドソーシングサービスです。
この会社は、2009年に設立し「翻訳サービス」事業として活動しており、お客様(発注者)のビジネス目的に合わせた最適な問題解決サービスを提供しています。
対応できる言語は、70以上と豊富にあります。
gengoが取り扱っている仕事内容
gengoが取り扱っているお仕事内容は、以下の通りです。
- 翻訳
- 文字起こし
- 校正
- コンテンツ要約
- コンテンツ分類
- コンテンツ作成
- コピーライティング
- 品質評価
- 機械翻訳の品質評価
- 感情分析
書面や音声から翻訳するスタンダードなものから、その翻訳は正確なのかをチェックしたり翻訳文章を作成したりと応用したものまで多岐にわたります。
世界中から翻訳の依頼があるなかで、自分が興味のある案件だけを選んで作業することができます。そのため、ノルマがなく自分に合った働き方が可能です。
家族との時間を確保するためにパートタイムの働き方をする人や、旅行先でも空いた時間に働く人など。
このように自由に仕事ができるのは、gengoなどのクラウドソーシングサービスの最大の強みといえます。
gengoの始め方・使い方
gengoを始めるにはどうしたらよいのか説明していきます。
会員登録
まずは登録をしてアカウントを作成します。
公式サイトで登録ページを開き、「トランスレーター(受注者)」を選びます。あとはメールアドレスとパスワードを登録すれば、簡単にアカウントを作成できます。
このアカウントは無料で作成できるので、料金は発生しません。
テストを受ける
次に、テストを受けます。このテスト合格は、gengoでお仕事を受注するためには必要不可欠なものになるので必ず合格してください。
最初のテストは「プレテスト」と呼ばれ、自分自身の翻訳スキルの初期評価になります。
そして「スタンダード」「プロ」とテストレベルが上がっていき、それに併せて受注できるお仕事の内容が広がります。
テストは2段階になっており、最初は選択式のテストになります。
制限時間は無く、5問中4問を正解する必要があります。
次は、実際に表示されたテキストを翻訳する筆記式テストになります。
もしテストに合格できなくても、6か月の間に3度まで受験ができます。
そのため1度不合格になっても、勉強し直して再び挑むことができるので、チャンスはまだまだあります。
仕事を受注
テストに合格したら、いよいよgengoでお仕事を受注できます。
必ずスタイルガイドと呼ばれるマニュアルに目を通してから始めてください。受注可能な案件は、トランスレーターダッシュボードと呼ばれる専用のページに表示されます。
気になる案件を選択すると、お仕事の詳細を見ることができます。
便利な機能として「優先フィルタ」があります。これは、自分の探している案件の条件を選択し、優先して希望の案件を表示してくれる機能です。
他には、メール設定をしておけば新規案件が表示された際にメール通知をしてくれる便利な機能もあります。
やりたい案件を見つけたら、まずは詳細を確認しましょう。
自分の翻訳スキルでできるのか、また制限時間内にできるのかをチェックします。案件の条件の他にも、発注者のコメントなども表示されているので、こちらも確認してください。
また作業を始める前に、わからないことがあったら発注者に質問できます。
修正依頼を回避するためにも、事前に質問して確認しておきましょう。
仕事を開始
いよいよやりたい案件が決まったら、「翻訳を開始」ボタンを押して作業を始めます。
作業時間には制限時間が設けられているため、開始したらすぐに作業に取り掛かりましょう。作業中に発注者からコメントがくることもあるので、その場合は速やかに対応してください。
作業ができたら、最後にスタイルガイド(マニュアル)に従っているか、不備はないかを確認して納品します。
報酬を受け取る
そして、発注者から承認されると報酬が支払われます。では、この報酬はどのようにして受け取るのでしょうか。
gengoは世界中の利用者がいることから、報酬は米ドル(USD)になっています。そのため支払い方法は、「PayPal」または「Payoneer」の2つです。
どちらを選択するにしてもアカウントを作成する必要があります。
PayPalを選択すると、報酬額の1.5%の手数料が発生し、日本時間の毎月10日および25日の17時に処理されます。
Payoneerを選択すると、gengo側での手数料は発生しませんが、Payoneer側での手数料は発生するので確認が必要です。
こちらも処理は、同じタイミングで行われます。
デメリット
gengoのデメリットはどんなものがあるのでしょうか。詳しく見ていくと、大きく3つのデメリットがわかりました。
テストがある
1つ目は、テストがあることです。
登録すればすぐに作業できるサービスと違い、gengoはテスト合格しなければ作業ができません。
しかし、翻訳という専門スキルを証明するためにも必要不可欠なので仕方ないでしょう。
報酬が米ドル(USD)のみ
2つ目は、報酬が米ドル(USD)のみということです。
そのため、その時のレートによって金額は変動しますし、報酬の受け取り方も限定されています。
翻訳する言語によって報酬額が違う
3つ目は、翻訳する言語によって報酬額が違うことです。
gengoが対応している言語の数は70以上と多いです。言語によっては翻訳の需要と供給によって、報酬額に差が出てきます。
そのため、自分の翻訳スキルによっては思ったより稼げないこともあるでしょう。
まとめ
gengoについてまとめると、以下の特徴や魅力がわかりました。
- 都合の良い時間や場所で仕事ができる翻訳専門のクラウドソーシングサービス
- テスト合格が必須になるが、裏を返せば資格や経験がなくてもお仕事ができる
翻訳に特化したクラウドソーシングサービスを利用するなら、gengoがおすすめです。
ただし、翻訳で仕事をしていくのであれば、ある程度の言語スキルは当然ながら必須です。また、テスト合格が必須になるため、スキルに自信がない人は他のクラウドソーシングサービスを併用しながら少しずつスキルアップしていくのが確実です。
今現在のスキルに自信がない人はまずは簡単にできる副業から始めてみてはいかがでしょうか。