会社にバレないように副業を始めたいという人が増えています。
副業禁止の会社や副業に前向きではない会社で副業をしていることがバレると、影響が少なからずあり、とにかく会社にバレたくない人が多いのではないでしょうか。
「副業は手渡しならバレない?」「副業は職業や金額でバレない?」という疑問から、会社に副業がバレてしまう理由や副業がバレない方法などを紹介します。
副業が会社にバレる理由
住民税額の増加でバレる
副業が会社にバレてしまう一番の理由は、住民税額が増加し、給与以外の収入があることを会社側に疑われてしまうことです。給与所得の会社員の場合、住民税額は市区町村から勤務先に通知されます。
この住民税額は、会社の給与に加え、副業分の収入が加わるため、給与に対する住民税が多すぎると、他の収入があるとして副業がバレてしまうのです。
副業がアルバイト、パートの場合
アルバイトやパートなど雇用契約によって副業でも給与所得を得ている場合、原則特別徴収となり、本業分と合算された住民税通知書が本業の勤務先に送られます。
確定申告で副業分を自分で納めようとしてもできないケースが多いため注意が必要です。
社会保険の加入義務でバレる
副業の勤務先において週に20時間以上労働し、年間106万円以上の賃金がある場合などでは社会保険に加入しなければなりません。社会保険は複数の職場で加入することができず、合算した給与の金額によって社会保険料を決定します。
本業と副業で2カ所以上の事業所に勤務している人は、「被保険者所属選択届・二以上事業所勤務届」を提出する必要があり、その過程でバレてしまいます。
周囲からバレる
社外で働いているところを直接見られる以外にも、副業のことを同僚に言ってしまう、就業中に副業の仕事をやっている、SNSなどで個人が特定されるなどで、周囲に副業がバレてしまうケースが増えています。
信頼できる同僚にうっかり言ってしまったことが、噂として広まり、上司に伝わってしまうこともあるでしょう。
副業が会社にバレないようにするおすすめの方法
確定申告時に普通徴収で申請する
確定申告が必要な人は、副業所得が20万円を超える場合です。
確定申告をする際、副業分の住民税を自分で「普通徴収」を選べば、副業分の住民税の通知は会社へ行きません。
会社に届くのは本業の給与分における住民税のため、「普通徴収」にしておくことで会社にバレる心配もなし。副業分の住民税納付書は自宅に届くので、自分で納めましょう。
確定申告をしないとどうなる?
会社にバレたくないから、そもそも確定申告をしなければいいという考えの人はいないでしょうか。
副業をしているにも関わらず、確定申告をしないでいると、税務署から納税の申告に関して連絡や調査がくることがあります。
その場合、本来支払うべき税金に加えて、無申告加算税、延滞税などの重いペナルティが課せられるため、確定申告は確実に行いましょう。
副業所得が20万円以下でも住民税は申告が必要
副業で得られる収入に経費を引いた金額が20万円以下の場合、確定申告を行う必要はありません。
しかし、これはあくまで所得税の申告が不要ということ。住民税はこのようなルールはなく、所得があれば申告の必要があります。
確定申告を行うと住民税も同時に申告ができますが、確定申告を行う必要がない人は、市区町村に住民税の申告を行いましょう。
手渡しなら会社に副業はバレない?
現金手渡しのアルバイトやパートの副業をすれば、副業はバレないのでしょうか。
勤務先がアルバイトの場合、働いている従業員の給与支払い報告書を市区町村に報告しています。たとえ現金で給与を得ていても、本業の会社に合算分の住民税の通知が届いてしまうでしょう。
アルバイトやパートの場合、外注費や業務委託として事業所得や雑所得として報酬を得ることができれば、確定申告をしてバレることはありません。
副業がバレない金額は?
金額が少ないという理由で副業がバレないことはなく、正しく確定申告を行うことで、会社バレと税務署からの指摘の両方をクリアすることが可能です。
副業で収入があれば住民税の申告、20万円を超える場合には確定申告を行いましょう。
バレない副業を選び、口外しない
飲食店など終業後に働くと、アルバイトとして働くと会社の人や住民税額の変化でバレてしまう可能性が高いです。副業禁止の会社でそのような働き方をするのはおすすめできません。人に目撃される心配のない在宅ワークや業務委託契約で働ける清掃業などを選びましょう。
副業をすることでお金に余裕ができ、お金の使い方が荒くなる、稼いだことを話してしまうことがあります。
お金の使い方やSNSなど副業を疑われるような言動には十分注意してください。
会社にバレにくいおすすめの副業
在宅ワーク
インターネットを使って在宅で仕事をする在宅ワーク。データ入力、ライティング、デザイン、プログラミングなどさまざまな分野で多数の仕事が募集されています。
仕事を発注したいクライアントと副業をしたい人を結ぶクラウドソーシングサイトを利用すれば、自分の空き時間に好きな仕事を請け負うことが可能です。在宅ワークで得られる収入は、雑収入や事業所得になるため、確定申告を行うことで会社バレを防げます。
ポイントサイト
ショッピングやアンケート、ゲームなどでお小遣い稼ぎができるのがポイントサイトです。本業を持っている人が空き時間に遊び感覚でポイントを稼ぎ、ギフト券や電子マネー、現金に交換できます。
ポイントサイトは、買い物で使っている人が多く会社バレの可能性は低いです。1件ごとの報酬は低いものの、月に数千円は稼げるでしょう。
フリマアプリ
自宅にある不用品をフリマアプリで販売することで気軽に収入を得られますが、大量に仕入れて販売しなければ、副業とみなされないことが多く、確定申告も不要です。
フリマアプリでは、趣味の延長でハンドメイド品などを販売している人もいます。副業を禁止している会社では、万が一バレても問題にならないケースがほとんどです。
投資
投資信託、FXなどの資産運用は副業とみなされません。
投資であれば副業禁止の会社でも堂々とできるでしょう。数千円から投資が可能で、手間がかからない投資方法も増えています。ただし、就業時間内に頻繁にチャートを見たりして仕事の妨げになる行動は控えてください。
まとめ
副業が本業の会社にバレてしまうことを避けたい人は、副業を始める前にバレる理由をしっかりと知っておきましょう。
副業は、アルバイトなどの給与所得を避け、インターネットを中心とした仕事を選べば人にバレにくいです。確定申告、住民税を申告をしっかりすれば会社側にバレず、しっかりと納税義務を果たせます。
副業禁止の会社に勤める人は、副業にみなされないものを選ぶとよいでしょう。