主婦の副業としてテレビでも話題の「オリジナルスマホケース販売」。最近ではオリジナルグッズを作って販売できるサイトがいくつもありますが、オリジナルスマホケースは縫製などのスキルがなくても、絵柄さえ準備できれば誰でも簡単に作れるアイテムです。
今回は、オリジナルスマホケースを具体的にどうやって製作・販売するのかについてご紹介していきます。
テレビでも話題!オリジナルスマホケース販売とは?
「オリジナルスマホケース販売」は、お昼のTV番組ヒルナンデスでも何度も取り上げられた人気の副業です。在宅で気軽にできる副業として、話題となっています。
オリジナルスマホケースを作る方法は色々ありますが、自分で色々な素材を使って100均などで売っているスマホケースにデコレーションを施したり、描いたデザインをデータとして預けて、製作・販売まで代行してくれるサイトに任せたりする方法があります。
オリジナルスマホケースの作り方
デザインのデータだけ預けて、受注・製作・販売までできるパターン
自分で描いたイラストや、撮った写真などのデータをサイトに預けるだけで、オリジナルのスマホケースを製作・販売できるサービスです。
ヒルナンデスで取り上げられて一躍話題となったのは、このパターンです。登録したデザインが売れるまでは発注・製作されることがないので、余計な材料費がかかりません。在庫を持たずに始められるので、副業として始めるのにもハードルが低く、大変人気の手法です。
中には製作だけでなく販売までできるサイトもあるので、後ほど詳しく紹介します。
無地のスマホケースに自分でデコレーションするパターン
無地のスマホケースにデコパージュ、UVレジンなどの方法で自分でデコレーションしていく方法です。
無地のスマホケースは100均やネットショップなどで購入でき、プラスチック製、布製、革製などがあります。特にiPhoneのクリアケースは、100均で簡単に購入することができます。
デコパージュ(専用液体のり)
「デコパージュ」とは、デコパージュ液と呼ばれる専用の液体のりを塗った上に薄い紙や布を貼り付け、好みの柄を直接プリントしたかのようにアレンジできる方法です。デコパージュ液は100均や手芸店で簡単に手に入れることができます。
スマホケースの場合、デコパージュ液をはけや筆でたっぷり全体に塗った後、好きな柄の紙ナプキンや布などを空気が入らないように気をつけながら貼ります。はみ出た部分の切れ端や、カメラや充電部分の穴の部分ははさみやカッターなどで綺麗に切り取ります。
そして、固まってきたら最後に上から仕上げのデコパージュ液を塗って完成です。絵などが描けなくても既存の柄を利用することで簡単にできるので、この方法で出品している人も結構いますが、デコパージュは綺麗に貼らないと手作り感が強く出てしまいます。
UVレジン
「UVレジン」とは紫外線を当てると硬くなる性質を持った素材(樹脂)です。UVレジン液は、100均や手芸店で購入することができ、アクセサリー製作によく使われています。専用のUVライトを当てれば約3~5分で固まるので、初心者でも扱いやすいのが魅力です。
UVレジンには、固まった後プラスチックのようになるハードタイプと、固まった後も柔らかさが残り穴を空けるなど加工ができるソフトタイプがありますが、スマホケース製作ではハードタイプの方がおすすめです。
必要なものは、UVレジン液・UVライト・好みのパーツ・筆・つまようじ・ピンセット・プラスチックのスマホケース(革や布製だとライトを通しにくいため)。レジン液は100均でも簡単に手に入りますがたくさん製作する場合は手芸店の方がコスパが良いでしょう。UVライトは大体1,000~3,000円くらいの間で購入することができます。やり方は、UVレジン液をスマホケースに筆で塗った上に、ラインストーンやスパンコール、ビーズ、ラメ、押し花など好きな素材を置いて、UVライトを当てるだけ。使う素材、配置の仕方次第でまるでプロが作ったようなお洒落で本格的なスマホケースを作ることができます。
具体的な手順は、まず最初にパーツの配置を決めて写真を撮っておきます。そして500円玉サイズのレジン液をスマホケースの上に垂らし、筆で均一に広げて塗っていきます。その上に、ピンセットやつまようじで先程決めた配置通りにパーツを置いていきます。全て乗せたらUVライトを3~5分間当て、硬化したらもう一度上からレジン液をまんべんなく塗り、再度UVライトを当てて完成です。
ハンドメイド販売のサイトを覗いてみると、UVレジンを使ったスマホケースが非常に多いです。ビジューやラインストーン、アクリル絵の具などを利用して、素人が作った作品に見えないものもたくさんありました。ちなみに最近ではUVレジンよりも早く硬化し、劣化速度の遅いLEDレジンも登場しています!
手帳型スマホカバーを一から作るパターン
プラスチック製のスマホケースに、接着剤等で布を貼り付け、ベルト部分に紐やホックを付けて手帳型スマホカバーを作るパターンです。
手順は、まずスマホケースに厚紙を当てて型取りをし、表地と裏地分の型紙を作ります。型紙より少し大きめに切った表地の布を接着芯(接着剤が吹き付けてある厚めの布のこと)に貼り付け、はみ出た部分に接着剤を付けて内側に折りこみます。そして、ベルト部分の紐を布の片側に固定し、裏地でベルト部分を挟みこむようにしてさらに接着させます。最後に、スマホケースを裏地に貼り付けて完成です。
ただし、クオリティを上げるためには、周りを縫うなどする必要があるので、デコパージュ、UVレジンに比べてやや難易度が高いかもしれません。
オリジナルスマホケースを販売するためのサイト
デザインデータを預けるだけで製作・販売までできるサービス
オリラボマーケット
「オリラボマーケット」は、2021年7月に、日本テレビ「ヒルナンデス」の主婦の副業で稼ぐ!というコーナーで、特集されたサイトです。
スマホやPCでイラストや写真などをアップロードするだけで、スマホケースはじめTシャツ、バッグ、マグカップなど様々なオリジナルグッズを作ることができます。
商品が売れるまでは製作されないので、余計な初期費用もかかりません。リスクなしで、始めることができます。注文が入った分だけ、生産される仕組みです。登録料は無料で、売れた際の報酬は自分で設定することができます。注文が入ったら製作・発送・顧客対応まで全て無料でやってくれるので手間もかかりません。
また、オリラボマーケットで使用している材料は原価が安いため、材料費を差し引いても高い利益を得ることができます。手数料は販売価格の30%です。今のところアプリ版はありません。
Canvath(キャンバス)
「Canvath(キャンバス)」は、画像をアップするだけで簡単にオリジナルグッズが作れるサイトです。後ほど紹介するネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」と連携していて、作った物を販売することができます。1個単位から作ることができ、注文を受けてから発注することができます。
やり方は、最初に作りたいグッズの種類を選び(今回はスマホケース)、好きな画像をアップロードするだけ。作品のタイトル、機種、素材、梱包の有無などを入力し、保存します。作られた作品ページの下に、「BASEへ出品する」というボタンがあるので、それを押すとネットショップ作成サービスのBASEに出品することができます。販売価格は自分で決めることができます。出来上がった商品はCanvathから購入者に直接発送されるので、余計な手間もかかりません。
作れるスマホケースも手帳型、強化ガラス、ホログラム加工、グリッターなどたくさん種類があるのでおすすめのサイトです。
SUZURI
「SUZURI」も、好きな画像をアップロードするだけで、オリジナルグッズを製作・販売できるサイトです。SUZURIはアプリ版があります。
やり方は簡単で、画像をアップロードし、作りたいグッズを選びます。アイテムの名称と説明、利益となる「トリブン(取り分)」の金額を入力すると販売できます。
また、SUZURIで作成したグッズを自分で購入して、他のネットショップで更に利益を上乗せして販売している人もいます。
クリケ
「クリケ」とは、スマホケース製作に特化した製作・販売サイトです。スマホやPCから簡単にデザイン登録することができるので、若い世代を中心に人気を呼んでいます。
自分のオリジナルのスタンプや写真を使ったり、クリケに用意されているデザイン素材を使ったりして、オリジナルのデザインを作ります。作りたいケースの種類、カラー、サイズ、自分でデザインを入れたい人は無地のケース、既存のフレームデザインを使いたい人は既存のデザインを選択します。テキストを入れることもでき、手軽に色々なパターンのデザインを楽しめるので、初心者にもおすすめです。
登録したデザインが購入されると、報酬がコインとして入ってきます。コインはAmazonギフト券やキャッシュバックに換えることができます。
今回紹介した上記4つ以外にも、たくさんのオリジナルスマホケースが作れるサイトが存在します。
ハンドメイド製品を売れるサイト
minne(ミンネ)
「minne(ミンネ)」は、オリジナルのハンドメイド作品を販売することのできる専門サイトです。
どちらかというとアーティスティックな作品が多く出品され、注文を受けてから作るオーダーメイドも目立ちます。スマホケースも人気のカテゴリとして現在特集されており、大体1点3000~5000円くらいの価格で販売されています。
芸術的で美しい柄が多いので、購入する側も目が肥えており、素敵な作品であればあるほど売れるので、デザインや絵柄に自信がある人はぜひチャレンジしてみて下さい。販売手数料は、販売価格の10.56%(税込)です。
creema(クリーマ)
「creema(クリーマ)」も、ハンドメイド製品を売ることができるサイトです。
minneに比べると登録会員数はやや少ないですが、こちらもiPhoneケースやスマホケースがたくさん売られており、minneと合わせて出品したいサイトです。スマホアクセサリーの販売手数料は、販売価格の11%(税込)です。法人や職人さんもよく利用しているサイトです。
自分だけのネットショップが作れるサービス
BASE(ベイス)
最近香取慎吾さんのCMでよく見かける「BASE(ベイス)」は、ネットショップを簡単に開設できるサービスです。現在150万ショップ以上開設されています。自分で一からサイトを立ち上げるのは大変ですが、BASEなら好きなテーマを選んで後はカスタマイズするだけで簡単にオリジナルのネットショップが作れます。
サイトのデザインが決定したら開設したその日にすぐ販売を始めることができます。
商品管理、決済、発送、お金の管理までBASEを通して行うことができ、購入者側もカード払い、銀行振り込み、コンビニ払いなど様々な決済方法を選べるので、購入しやすくなっています。
他にも無料で様々な機能を追加でき、予約販売、顧客管理、メールマガジン、クーポン機能なども使うことができます。(※一部有料)ノウハウやブランディングに関するサポートもあり、分からないことはチャットで聞くことができます。
使い方次第で自分だけのネットショップをどんどん成長させることができるサービスです。
ちなみに出店者向けの「BASECreator」というアプリもありますが、アプリ評判がまだあまり良くないため、今は普通にブラウザ版でショップ開設するのが一番良さそうです。
オリジナルスマホケースを売っていくための手法
複数のサイトに出品してみる!
オリジナルスマホケースを販売できるサイトはたくさんあります。1つのサイトだけにこだわっていると、中々売れません。複数のサイトに出品した方が、より多くの人の目に作品が止まりやすく、購入してもらえる確率が高まります!
商品の写真を撮る時にはこだわりを!
ハンドメイドのサイトなどで作品の写真をアップする時には、背景や角度、照明、画質などに十分に気を使って下さい。写真映りが悪いと、購入意欲も減ってしまいます。
最初は安く販売して評価集め!
購入する側も、出品者のプロフィールページを良く見ています。売れた実績が全く無いと、中々買ってもらえません。
そこで、最初の何品かは少し安めに販売し、まずは販売実績を作りましょう!高評価をもらえたら、次の購入へとつながりやすいです。
SNSを活用!
Twitter、FacebookなどSNSアカウントを持っている場合は、自分の作品を積極的に宣伝しましょう!
スマホケース販売のサイトやハンドメイドのサイトは、まだまだ一般には知られていないことも多いので、自分の作品ページへのリンクURLを貼っておきましょう。
売れない時は再出品!
ハンドメイドのサイトなどでは、出品してから数か月経ってしまうと作品ページが検索しても下位に表示されてしまい、中々購入者の目につかないことがあります。
少し面倒ですが定期的に再アップすることで、売れる可能性が高まります。
著作権に注意!!
ハンドメイドで何かを作って販売する場合、著作権違反には十分な注意が必要です。
自分ではそのつもりがなくても、例えば人気のキャラクターやブランドのロゴの入った布地などを利用して何かを作った場合、自分だけが使う分には良いのですが商品として勝手に販売して利益を得てしまうと著作権の侵害になってしまいます。
他者の絵画、写真なども対象になります。デコパージュ等する時には、キャラクターやロゴ入りの物を使用しないよう、十分に注意して下さい。
まとめ(オリジナルスマホケース販売は稼げる?)
いかがでしたでしょうか。このようにオリジナルスマホケース製作は、ハンドメイド初心者でも簡単にトライすることができます。ただし、作った製品が確実に売れる保証はありません。始めたばかりだと月に0円~数千円程度しか稼げないでしょう。
最初はスマホケース販売だけに頼るのではなく、他の副業とも合わせて考えてみることをおすすめします。販売が軌道に乗ってくれば、月に数十万~100万以上稼いでいる人もいるので、デザインに自信がある人にとってはとても夢のある副業です。
材料費等がかかるのが気になる人は、まずはオリラボやSUZURIなどにデザインだけ登録して、売れるのを待ってみるのも手です!