郵便局員の平均年収は正社員で300万〜400万円と言われています。
管理職となれば600万円以上稼ぐことができますが、昇給するまでは副業をして収入を増やしたいと思う人も多いのではないでしょうか。
本記事では「郵便局員は副業できるのか?」「おすすめの副業」について解説していきます。
郵便局員は原則副業禁止
郵便局員の中でも、みなし公務員となる「郵便認証司」の資格を持つ人は総務大臣の承認なしに副業・兼業をすることが禁止されています。
承認を得ずに副業をしたことが発覚すると重い処分を受けることになります。
最近では、2020年4月に総務省から「郵便認証司の未承認兼業等に関する処分等」が発表され2615名の郵便認証司が戒告や懲戒処分を受けたことがわかりました。
このような前例ができてしまったため、副業を始めたい場合は、必ず所属長に許可をもらってからにしましょう。
許可は簡単にもらえるわけではない
「許可がもらえれば副業できるんだ!」単純にそう思った方も多いでしょうが、全ての所属長がすんなり許可をくれるわけではありません。
原則として「利益目的の事業をしてはならない」と言った記載が就業規則にあるため特別な事情がないと許可されない可能性が高いです。
部署内に既に副業を許可されている人がいたり、上司が話のわかる人の場合は軽いノリで相談してもいいかもしれません。
ですが、却下された後に隠れて副業しているんじゃないかと疑われたり、上司からの当たりが強くなることも考えられるので、覚悟を決めてから相談するのをおすすめします。
では、「郵便認証司」の資格を持っていない人は会社に黙って副業することはできるのでしょうか?答えは「できる」です。
ですが、郵便認証司ほど大事にならないというだけで、就業規則上は許可なく副業はできないことになっているので、バレてしまった時は全て自己責任となります。
「それでも副業をしないと生活が・・・」という人に向けて、会社にバレないように副業をする方法を説明していきます。
郵便局員が副業するときのコツ
こちらで紹介する方法は「バレる可能性を低くする方法」となります。
100%バレない方法ではないのでご注意下さい。
①収入が給与所得にならない仕事を選ぶ
まずは仕事選びですが、パートやアルバイトは避けるようにして下さい。
パートやアルバイトで得た収入は給与所得となり、課税される住民税は特別な事情がない限り給与から天引きされる「特別徴収」という方法で納税します。
「特別徴収」のシステム上、副業の収入・住民税金額が本業の会社にも通知されてしまい副業がバレてしまいます。
なので副業は個人事業主としてできる仕事や投資など収入が給与所得に該当しない仕事を選ぶようにしましょう。
②確定申告をする
収入が給与所得以外に該当する場合、自分で確定申告をして所得税・住民税の申告をする必要があります。忘れてしまうとペナルティーを受けたり、会社に連絡が行ってしまうこともあるので注意して下さい。
副業の収入が年間20万円未満の場合は所得税の申告義務はなく確定申告の必要ありませんが、住民税の申告はしなくてはいけません。
③住民税を「普通徴収」にする
これが最も重要なポイントとなります。
確定申告・住民税を申告する際に必ず、住民税は「自分で納付」を選択するようにして下さい。
これをしないと副業の収入に課税される住民税も、先程も出てきた「特別徴収」となってしまい、副業をしていることが会社にバレてしまいます。
④誰かに見られる可能性のある仕事はしない
住民税の処理を完璧にしても働いているところを会社の関係者に見られてしまえば一発で副業がバレてしまいます。
そうならないためにも誰かに見られる可能性のある仕事は避けるようにしましょう。
郵便局員におすすめの副業
郵便局員におすすめの「給与所得にならない仕事」「人に合わずにできる仕事」こちらに重点を置いたおすすめの副業を紹介します。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとはインターネットを使って企業が不特定多数の個人事業主に向けて仕事を発注する業務形態です。
クラウドソーシングサービスに登録することによって簡単に仕事を探すことができるので業種を問わず人気のある副業です。
仕事の内容は、デザイン・プログラミング・ライティング・事務作業・アンケートなど多岐に渡ります。パソコンとネット環境があればどこでもできる仕事がほとんどなので家でひっそりと働くことができます。
経験がなくてもできる仕事は単価が安い傾向がありますが、コツコツ仕事をやり続けることで経験値が上がり単価の高い仕事を受注することができるようになります。
おすすめのクラウドソーシングサービス
クラウドワークス:https://crowdworks.jp/
アフィリエイト
アフィリエイトとは、ブログで企業の商品やサービスを紹介して、そこから申し込みが入ったら報酬がもらえる仕組みです。
ブログを開設したらすぐに稼げるわけではないので、今すぐ一定の副業収入が欲しい人には不向きかもしれませんが、軌道に乗ることができれば何もしなくても収入が入ってくるようになります。
コツコツ記事を書き続けられる人・時間をかけて確実に稼げるスキームを作りたい人におすすめです。
投資(資産運用)
投資は基本的には副業に該当しませんが、副収入を得るという点では副業するより効率が良いのでおすすめです。
投資のメリットは自分の体を動かさずに収益を得ることができる点です。
アフィリエイトと同様にすぐに現金が手に入る訳ではなく、時間をかけてコツコツお金を増やす方法になります。
デメリットは、しっかりと勉強してから始めないと逆に損をしてしまう可能性もあることです。
また、元本となる資金も必要となるので、貯金が少ない人は他の副業で元本を稼いでから始める必要があります。
最初は、日常の支出の無駄な部分を洗い出し余剰金を確保して、つみたてNISAやiDeCoで運用していくのがおすすめです。
元本割れのリスクはゼロではありませんが、長期運用すると銀行に預けているより収益が見込めます。
まとめ
ここまで郵便局員の副業について解説してきました。
まず郵便局員は副業ができるのかについてまとめます。
- 「郵便認証司」の資格を持っている局員は無許可で副業をするのは絶対NG。
- 一般の局員は会社に申告せず副業をすることはできるが、規定には違反するのでやるかどうかは自己責任で判断。
副業をする場合の注意点は以下のとおりです。
- 申告せずに副業をする場合は、アルバイトやパートは避ける。
- 確定申告、住民税の申告は確実に行い、住民税は「自分で納付」を選択するのを忘れないようにする。
おすすめの副業は以下の通りです。
- クラウドソーシング
- アフィリエイト
- 投資(資産運用)
本記事が少しでも皆様の理想の働き方を見つける手助けとなりますと幸いです!