管理栄養士の仕事が活かせる職場は、医療現場、研究機関、学校、スポーツ分野など多岐にわたります。
栄養や食生活のプロフェッショナルである管理栄養士になるにはどのような方法があるのでしょうか。
ここでは、管理栄養士の仕事や副業について説明します。
管理栄養士になるには?
管理栄養士になるには、国家資格が必要です。
厚生労働省が認定する養成機関で栄養について学び、卒業後に栄養士の資格が得られます。管理栄養士は栄養士の資格よりもさらに専門性が問われ、医療現場や福祉施設などで活躍できる資格です。
栄養士の資格を保有した上で、最長3年の実務経験を持つか、管理栄養士を育成する大学などを卒業すると、栄養士の資格が取得でき、さらに管理栄養士国家試験の受験資格が得られます。
合格率は60%以上と、国家試験対策をしていれば十分合格できる試験です。
管理栄養士の仕事内容
栄養士とは職場も同じことがあり、違いがわからないという人が多いのではないでしょうか。
資格の難易度が上である管理栄養士は、扱える業務が栄養士に比べて広いです。栄養士は健康な人をターゲットにしたアドバイスを行い、管理栄養士はそれに加えて疾患を抱えている人や高齢者などを対象としたアドバイスができます。
職場でも、栄養士は調理を行い、管理栄養士は栄養管理や指導がメインの仕事です。管理栄養士が栄養士達の仕事の管理や運営を行う施設もあります。
管理栄養士の資格を活かせば、病院や行政、アスリートなどたくさんの人を対象にした仕事に就けるでしょう。
管理栄養士の報酬
働く場所やキャリアによって異なるのが管理栄養士で、公務員として行政や学校などで働く管理栄養士の平均年収は485万円、食品メーカーでは350万円でした。
一方、医療福祉施設で働く管理栄養士の平均年収は300万円です。
年収は年齢とともにアップするのが一般的ですが、どこで働くかによってその報酬に大きな違いがでます。
管理栄養士の仕事のメリットとデメリット
食に関する専門的な知識が、人々の健康に役立つやりがいのある仕事です。
プライベートでもその知識が活かせば健康に過ごせるでしょう。高齢化社会の日本では管理栄養士に求められるニーズが高く、就職先に困ることはありません。
デメリットは、仕事がハードな割に給与が低い傾向にあること。調理室の管理だけでなく、事務作業もあるため、長時間の労働になりやすいでしょう。
管理栄養士の副業OK?禁止?
公務員として働く管理栄養士は、公務員法38条により副業が禁止されています。
地方自治体が運営する病院や学校施設で働く時には副業に注意しなければなりません。副業をすることで、免職処分になることがあります。
民間の企業で働く時には、就業規則で副業について決められていることが多く、就業規則を確認してください。副業が禁止の会社で働く場合には、副業をすると解雇などの恐れがあります。
副業がばれないようにするには、安易に職場関係の人に副業の事を話さないことや、副業で得た収入は、自分で確定申告し、本業の職場に税の書類が届かないようにすることが重要です。
確定申告では、漏れないように記載し、普通徴収にチェックを入れ自分自身で税金を納めるようにしましょう。
管理栄養士の仕事探しにおすすめの方法
管理栄養士の仕事を探すのにおすすめの方法を解説します。
求人サイトで探す
管理栄養士の仕事は、特定保健指導の仕事から歯科医院までさまざまです。
活躍できる職場が幅広いため、求人サイトで探すと希望の職場や場所などが効率的に探せます。
正社員に限らず、契約社員、アルバイトなどの雇用形態があるので目的に応じて条件を選びましょう。
グッピー
年間382万人が利用する医療系職業を専門に扱う「グッピー」。
管理栄養士の仕事だけで2,700件以上の求人が登録されています。在宅ワークで働ける特定保健指導の仕事や、食品開発業務、自治体の小中学校などがあり、月給は20万円前後からのスタートが多いです。
栄養士転職ナビ
栄養士や調理師専門の仕事を扱う「栄養士転職ナビ」。
特に保育園や介護施設での求人が多いです。扶養内パート、病院などの条件検索で、希望の仕事探しができます。保育園での調理の仕事は、月給20万円程度です。
クラウドソーシングで仕事探し
クラウドソーシングは、仕事を依頼したいクライアントと受注したいユーザーをオンラインでつなぐサイトです。
クラウドソーシングでは、レシピ作成案件や、パーソナル管理栄養士など、管理栄養士の仕事に関連した案件を多数扱っています。
パソコンさえあれば、自宅に居ながら好きな時間に仕事ができ、副業にも最適です。
クラウドワークス
「クラウドワークス」では、食に関する記事作成やレシピの考案などの仕事の案件があります。
記事作成では1文字1円程度で、管理栄養士のスキルが活かせるでしょう。納品物は主にテキストやワードで提出します。
ココナラ
スキルシェアサイトの「ココナラ 」は、一般の人向けにダイエットメニューの提案や、毎日の食事のアドバイスなどができます。
管理栄養士は1万5千人程度が登録しており、法人クライアントから直接仕事依頼がくることも。稼働日は自由で、副業に最適です。
管理栄養士におすすめの副業
管理栄養士の仕事をしながらできるおすすめの副業を解説します。
モニター
食べ物や化粧品の新製品の開発に携われるモニターの仕事。
モニターは、実際に製品を試し、率直な意見を言う簡単なものです。1回の調査〜継続案件までさまざまなモニター案件があり、気軽にできるでしょう。
報酬は座談会形式のものだと、1回1万円程度の収入が得られます。
レシピ投稿
管理栄養士なら料理が好きという方が多いのではないでしょうか。
普段作っているレシピを投稿するだけでポイントが貯められるサイトがあります。たくさん閲覧されることで、そのポイントをさらに稼ぐことができるでしょう。
人気が出れば、料理研究家としてYouTubeの動画配信や出版なども目指せます。
まとめ
管理栄養士は専門性が高く需要がある職種ですが、給与が低い傾向にあるため、副業をして稼ぎたい人が多いです。
管理栄養士の資格があれば、アルバイトやパート、副業サイトでも知識を活かせてさまざまな仕事ができます。在宅で隙間時間に稼げる仕事もあるので、気軽に始めてみましょう。
手軽にスキマ時間で副業したいという人は初心者向けの副業からはじめてみるのがおすすめです。