クラウドソーシングサービスは仕事の受注から報酬の受け取りまですべてオンライン上で完結させることができるサービスで、決まった就業時間がないため空き時間を利用して稼ぐことができる点がメリットです。
今回はworkshift(ワークシフト)のサービス内容や稼げるかについて解説していきます。
workshiftは海外の案件に特化したクラウドソーシングサービス
workshiftとはワークシフト・ソリューションズ株式会社が運営するクラウドソーシングサービスです。
海外での案件や外国語を使った案件に特化しており、外国からの依頼も取り扱われているため世界を相手にお仕事したいフリーランスの方におすすめです。
また、エスクロー制度という報酬の仮払い制度を導入しているため報酬の未払いを心配することなく業務に取り組むことができます。
案件への応募方法はふたつ
workshiftは登録者が自分で案件を検索し希望の案件に応募する形式のサービスです。
募集が行われている案件は仕事内容によってふたつのタイプに分類され、異なる応募方法が設けられています。
プロジェクトタイプ
プロジェクトタイプとは、応募者が自分のスキルやアピールポイントをもとに提案を作成し提出する形式のことです。
企業側は提出された提案をもとに選考を行い、採用された時点で応募者に仕事を発注します。
プロジェクトタイプでは契約前に採用した応募者と業務内容や詳細、報酬などについて合意に至る必要があるため、主に業務の方向性の調整が必要なライティングや現地調査、翻訳などの案件で利用されている形式です。
コンペタイプ
コンペタイプとは、募集内容に沿って応募者が事前に制作した成果物を提出する応募形式です。
企業側はすでに完成している成果物の中からより業務のイメージに合ったものを選定して契約します。
企業は契約時に詳細な打ち合わせなどをする必要がないため短期間での発注ができる点がメリットで、主にロゴやバナー制作、イラストやコピーの制作で利用されています。
workshiftの仕事内容
workshiftではライティングや翻訳、イラスト制作など多様なジャンルの案件を取り扱っており、ほとんどが外国語を使う内容となっています。
では実際にどんな案件が募集されているのか、業務内容や報酬、応募数について具体的に見ていきましょう。
外国語を使う案件が多数
workshiftで特に多く取り扱われているのが以下の内容の業務です。
- 翻訳
- ライティング
- 特定の国や地域におけるアンケートや調査
- 文章のネイティブチェック
- 輸入代行
どれも外国語を使う案件で、英語や中国語などのメジャーな言語にとどまらずタイ語やネパール語、カンボジア語などを利用する案件も見られました。
データ入力など比較的取り組みやすい案件も掲載されていますが、依頼文やデータが英語など他言語で記載されていることも多いため語学力は必要になります。
政府など公的機関の案件もある
workshiftでは厚生労働省のホームページに掲載する文章や、政府の統計データを取り扱う案件など公的機関に関連する業務を取り扱っていることがあります。
レアな案件に携わることのできるチャンスでもあるため経験を積みたいという方にもおすすめです。
単価は3,000円~5万円
workshiftでの案件の報酬は1件あたり3,000円から5万円のものまでさまざまです。
翻訳や調査の案件では1件あたり1万円から2万円以下が平均的な報酬の金額となっています。
外国語を必要とする案件が多く取り組める人が限られるため、1案件10円などの業務を取り扱う他社のクラウドソーシングサービスと比べると報酬が高い傾向にあります。
案件への応募数はばらつきがある
workshiftでの案件への応募数は1件あたり0件から10件ほどですが、人気のある案件の場合は40件や60件を超える応募数になることもあるようです。
特に英語を使う案件は他の言語よりもハードルが低くなるため人気が高く、競争率も高くなる傾向にあります。
また急募の案件も応募数が多く競争率が高いので、見逃したくない場合はこまめに案件が更新されているかどうかチェックすると良いでしょう。
workshiftのデメリット
workshiftは主に海外と関わる案件に特化しているため、利用しやすい人と利用しにくい人の差が出てしまうというデメリットがあります。
以下で具体的にどんなデメリットがあるのかひとつずつ解説するので、自分にとって使えるサービスかどうかの判断基準に活用してみてください。
語学力が必要
workshiftが取り扱う案件のほとんどは外国語が使えることを前提としており、翻訳の場合は読み書き、調査の場合は会話力など業務内容によって求められるスキルが異なります。
海外在住経験や留学経験がある、または普段から外国語を使っているなど語学力に自信のある方にとっては案件を選びやすい上に1件で高い報酬を得られるメリットがありますが、外国語のスキルを持っていない方にとってはこなせる案件がないため稼ぐことは難しいと考えられます。
語学以外の専門知識が求められる場合もある
ライティング業務や翻訳業務の内容によっては語学力以外の専門的な知識が求められることもあります。
たとえば医療系の文章の翻訳などでは専門用語も頻出するため業務の難易度も高くなってしまいます。
このように案件によっては応募できる人が少数に限られてしまう場合もあるので必ずしも高収入を狙えるというわけではありません。
日本在住日本人対象外の案件もある
workshiftは世界に向けた業務の依頼を可能にするというコンセプトのクラウドソーシングサービスです。
そのため登録者も海外の方が多く、提示される案件もネイティブ限定のものや現地に在住している人限定である場合があります。
日本に在住している日本人の場合、外国語のネイティブチェックや海外でのアンケート調査といった案件に応募することはできないため取り組める案件が制限されてしまい、高収入につながらないことも考えられます。
システム利用料がかかる
workshiftのシステム利用料金は契約した業務が終了した時点で応募者側に発生します。
契約時の金額が5万円までの場合は金額の20%、5万円を超えた場合は5万円分の20%+その超過分の金額の10%の利用料金がかかり、それらを差し引かれた金額が実際に受け取る金額になるという仕組みです。
たとえば報酬が6万円の場合は5万円と1万円に分けられ、5万円分には20%の利用料金が発生します。残りの1万円分に10%の割合が適用されるので、利用料金の総額は以下の通り11,000円となります。
1件あたりの単価が比較的高めなworkshiftですが、システム利用料が応募者側に発生する上に少なくとも報酬の20%が差し引かれるので、実際に受け取る金額が少なくなってしまう点がデメリットです。
まとめ
今回の内容をまとめると以下の通りです。
- workshiftは海外案件に特化したクラウドソーシングサービス
- 他のクラウドソーシングサービスに比べて単価が高め
- 日本語以外に得意な言語がないと稼ぐのは難しい
- 手数料が高い
workshiftはいろいろな案件がありますが、海外案件に特化しているため外国語の読み書きができるなどのスキルがなければ稼いでいくことは難しいです。
スキルがなくても簡単に稼ぎたい場合は初心者でも稼ぎやすい副業から初めてみるのがおすすめです。