近年は副業することを解禁する企業が増え、厚生労働省から副業に関するガイドラインが出るほど世間の認知度は上がっています。
副業と一言でいっても様々な業種があり、その中には「カウンセラー」の副業もあり注目されています。
本業として活動するにはまだまだ厳しい現状ですが、副業としてならやっていける職業です。
カウンセラーの仕事内容は?どうやってカウンセラーの副業を探す?など、興味はあるけど、いざ始めようとするとわからないことだらけ。
そんな数々の疑問を解消するために、カウンセラーの副業について紹介します。
カウンセラーの仕事内容
まず、カウンセラーとはどんなお仕事をしている職業なのか、基本情報をみていきましょう。
どんなお仕事なの?
カウンセラーとは、「相談員」のことです。
心をケアして、より良い人生を歩むための手助けをします。
専門知識を駆使して相談内容に対応するので、受ける相談の内容によって様々な分野のカウンセラーが存在します。
大きく分けると、以下の3つです。
心理学に関するカウンセラー
教育現場で活動をするスクールカウンセラーなど
仕事キャリアや産業に関するカウンセラー
企業や大学などに呼ばれて活動するキャリアコンサルタントなど
福祉関係に関するカウンセラー
高齢者などのケアを行う社会福祉士など
どうしたらなれるの?
医者や美容師などの専門職のように、必要な資格はありません。
多くのカウンセラーは、大学で心理学を専攻したり、専門学校に通ったりして専門知識や対応について学んでいますが、学ばずにカウンセラーになることはできます。
しかし、何の経験も資格もないカウンセラーが信頼を得るのはとても難しいでしょう。
カウンセラー免許といった資格はありませんが、それに関連した資格はあるので、知識や経験を証明するのはもちろん、スキルアップのために取得することをおすすめします。
カウンセラー関連の資格は数多くあるので、このなかから国家資格に的を絞ってご紹介します。
公認心理士
2017年にできた、心理学に関する初めての国家資格です。
医療・保健・福祉・教育・司法・犯罪・産業・労働などの分野において、心理学に関する専門的知識および技術が必要になります。
キャリアコンサルタント
2016年より国家資格になった、仕事に対する意欲や将来のことなどキャリアに関するコンサルティングを行う専門家です。
精神保健福祉士
1997年にできた、精神科ソーシャルワーカーとして活動するために必要な国家資格です。
社会福祉士
1987年にできた、高齢者などが快適な日常生活を送れるようサポートするために必要な知識や経験を証明する国家資格です。
活躍するシーンはバラバラですが、どの資格も専門的な知識や経験を必要とします。
国家資格ではカバーできない部分に対応できる民間資格もあるので、目指しているカウンセラーにはどんな資格が必要なのかを確認して、資格取得に励んでください。
カウンセラーは副業に入る?
本業をしながら実際にカウンセリングをして収入を得ることができるので、れっきとした副業といえます。そのため、カウンセラー業で収入を得ているなら念のためメインで働いている会社などに副業で収入を得ていることを伝えておいた方がいいでしょう。
カウンセラーの副業ができる求人探しは何がおすすめ?
雇われて働くケースもありますが、ほとんどが「非正規雇用」で不安定なため、本業と兼務しているパターンが多いです。
フリーランスでやっていくにも、それなりのキャリアが必要になってきます。
そこで、カウンセラーを副業としてスタートすれば、収入面の不安解消や、フリーランスとしてやっていくための下積みにもなるので、おすすめです。
求人サイトでも募集はありますが、数は圧倒的に少ないです。
そこで、求人サイト以外の探し方をご紹介します。
クラウドソーシングサービスを利用する
様々な案件募集がある、日本最大級のクラウドソーシングサービスの「クラウドワークス」や「ランサーズ」を利用すれば、手軽に始めることができます。
他にも、スキルを商品として出品できる「ココナラ」や、スポットコンサルに特化した「ビザスク」など、おすすめです。
ただし、どのサービスも「実績」がものを言う傾向にあるので、カウンセラー関連の資格がある方が有利でしょう。
友人や知り合いから紹介してもらう
友人や知人なら、あなたの人柄や魅力を知っています。
働き先との間に入ってもらえれば、履歴書よりもあなたのことがしっかりと伝わります。
実際に、お寺の住職さんが地元の学校の臨時スクールカウンセラーを行うなど、地元地域ならではのつながりがキッカケになることは珍しくありません。
SNSやブログを活用する
実績や資格はあるけど、なかなか相談者が現れない。
それなら、無料で始められるFacebookやTwitterなどを利用し、集客する方法があります。
よほどの有名人でない限りすぐには集客できませんが、手軽に始めることができます。
気長にやりながら、集客スキルを磨いていくことによって認知されて集客につながります。
まとめ
心をケアして手助けをするカウンセラー。
職業や生き方が多様化するにつれ、人々の悩みは常に発生するので、需要は増えていくでしょう。
しかし、本業でやっていくのは厳しく、兼務しているパターンがほとんどです。
まずは収入面の問題解消のためにも、副業として始めることをおすすめします。
もちろん、適格なケアができるスキルを培うため、下積みとしてカウンセラーの副業をするのもよいでしょう。
ただし、就業規則などで副業が制限されていることもあるので、事前に職場の上司に相談・確認をしましょう。
また、結婚や出産で働き方を変えた際は、扶養の基準額を超えないように収入額にも注意してください。