働き方が多様化してきたためか、平日は都会でお仕事をし、休みになる週末は郊外でゆっくりすごす人が増えてきました。
都会と比べ広い土地がある郊外は、庭はもちろん畑があることも珍しくありません。
そのため、週末に畑仕事を始める人がじわじわ増えて「農業」への関心が高まっています。
農業の仕事内容は?どうやって農業の副業を探す?など、農業に興味はあるけど、いざ始めようとするとわからないことだらけだと思います。
ここでは、そんな数々の疑問を解消するために、農業の副業について紹介します。
農業の仕事内容
まず、農業とはどんなお仕事をしている職業なのか、基本情報をみていきましょう。
どんなお仕事なの?
農業とは、田畑などで作物を作ったり、牛などの有用動物を飼い育てる生産業です。
日本だけでなく、世界中どこへ行っても通用する職業のひとつで、人の生活で欠かすことができない「食」に結びつく重要なお仕事です。
近年は機械の導入が進んでいるものの、肉体労働が多いので丈夫な体が必要です。
加えて、自然相手の作業になるので、知識や細やかな神経が求められます。
どうしたらなれるの?
医者や美容師などの専門職のように、必要な資格はありません。
農地があり、農作物を作る技術があれば誰でも始められます。
そのため、実家が農家だから跡を継いだという話はよくききます。
ただし、それなりの覚悟と計画性がなければ難しい職業です。
開業するか、雇われるか?
農業をお仕事にするには、大きく分けると2パターンあります。
それが、個人事業主としてやっていく「開業」か、農業法人に就職する「雇われる」ことです。
それぞれのメリット・デメリットを比べ、自分がやりたい農業にはどちらがベストなのかを見極めて決めるとよいでしょう。
農家になるための学校
農業をするために学歴は必要ありませんが、専門的な知識や技術を学ぶに越したことはありません。
そのため農業をしたい多くの人は、「農業高校・大学」や「専門学校(農業コース)」といった農学系の学校に通います。
あった方が良い資格
農業をするために必要な資格はありませんが、あった方が良い資格はあります。
それは、自動車の運転免許です。
規模にもよりますが、農具や収穫物の運搬や移動のために取得することをおすすめします。
農業は自然と向き合ったお仕事なので、それなりの忍耐力が必要です。
農業の副業探しは農mersがおすすめ
農業のノウハウを得るために、副業として挑戦してみるのもいいでしょう。
ここからは、農業の副業の探し方をみていきましょう。
農業を手軽に始めるためにおすすめなのが「農mers(ノウマーズ)」というマッチングサービスです。
どんなサービスなの?
このサービスは、株式会社マイナビが運営する「農業をしたい人と、働き手が欲しい農家をつなぐ」人材マッチングアプリとして2019年に始まりました。
登録や利用は無料でできるので、アプリをダウンロードするだけでできる手軽さがあります。
使い方は?
農家側は手伝ってほしい農業内容を登録し、農業を始めたい人はエリアや期間などの希望条件やスキルなどを登録します。
興味のある農家を見つけたら、チャットで具体的なやりとりをし、実際に農業を手伝います。
終わったら、レビュー評価をして完了します。
どんなお仕事があるの?
種まきや苗植え、除草、収穫など様々です。
内容によって求められるスキルがあったり、報酬額が変わってきます。
魅力は?
農家側
人手不足の解消になります。
近年は、農家の平均年齢の高齢化や後継者問題などがあり、将来的に農家人口が減少すると予測されています。
こうした背景から、収穫期など繁忙期には特に働き手が欲しいのです。
そこへ農業をしたい・興味がある人が来てくれるのですから、農家はとても助かります。
農業を始めたい人
農業を始めようとすると、土地や器具の確保などの初期投資が大きな負担になることもあります。
その初期投資が不要で、しかも現役の農家からノウハウを教わりながら実際に作業ができるメリットがあります。
また、自分の農地を持たずあちこちの農家で作業をするフリーランスタイプでやりたい人にもおすすめです。
収穫物を販売するなら「ポケットマルシェ」がおすすめ
農業を始め収穫できたら、それを売って収入にしたいですよね。
収穫物を手軽に販売するのにおすすめなのが「ポケットマルシェ」というオンライン市場です。
どんなサービスなの?
2016年に始まった、株式会社ポケットマルシェが運営する「作る人と食べる人をつなぐ」サービスです。
特徴は、全国の農家・漁師と直接やり取りをしながら食材を買えることです。
使い方は?
生産者として登録手続きをします。
すると審査が実施されるので、ここで合格したら晴れて登録完了です。
出品作業はスマートフォンで完結するので簡単です。
商品が売れたら、その分にかかる手数料がとられるだけなので、固定費用はかかりません。
どんな商品が出品できるの?
野菜やお肉、魚介類まで幅広く出品できます。
魅力は?
商品を買ってくれたお客様から、ごちそうさまを伝えるお礼のメッセージが届きます。
実際にしたお料理や感想などを直接聞けるのは、農業をする上でやりがいになります。
農業は副業に入る?
オンライン市場や直売所に出荷すれば収入が発生します。
本業をしながら実際に農業をして収入を得ることができるので、れっきとした副業といえます。
副業としてある程度の金額を稼ぎたければ、計画をしっかりとたてましょう。
例えば野菜を作る場合、どんな野菜が高く売れるか、何個作ればよいか、収穫までの手間はどうかなど。
副業でも本業でも、農業はかなりの忍耐力が必要です。
まとめ
食と直接結びつく重要なお仕事、農業。こうして日々美味しいごはんが食べられるのも、農業のおかげです。
自由な時間ができ農業に興味を持ったり、週末農業をする人が増えたりと注目される職業です。
しかし、いきなり本業でやっていくのは厳しく、慣れるためにも副業として始めることをおすすめします。
副業としてやっていく人を応援するサービスがたくさんあるので、ぜひ活用してください。
ただし、就業規則などで副業が制限されていることもあるので、事前に職場の上司に相談・確認をしましょう。
また、結婚や出産で働き方を変えた際は、扶養の基準額を超えないように収入額にも注意してください。もしかしたら、人手不足の農業が副業をキッカケに問題解決するかもしれませんね。