チラシやパッケージなど印刷物のデザインを手掛ける職業「グラフィックデザイナー」。近年は様々なメディアができ、グラフィックデザイナーのニーズは高まっています。
働き改革や経済状況により、副業に興味がではじめた人も多いことでしょう。
グラフィックデザイナーの専門スキルを活かして副業がしたい、まずは副業としてグラフィックデザイナーを始めたいという人のために、仕事内容など基本情報をはじめ、副業についてご紹介します。
グラフィックデザイナーの仕事について
まずは、グラフィックデザイナーの基本情報をみていきましょう。
グラフィックデザイナーの仕事内容
グラフィックデザイナーは、ポスターや商品パッケージ、書籍など商品の宣伝・販売に関わる平面的なものをデザインするお仕事です。
近年はメディアの多様化によって、活躍する範囲が広がっています。
グラフィックデザイナーになる方法
グラフィックデザイナーになるには以下の3つの方法があります。
- 専門学校で学ぶ
- 独学で学ぶ
- 未経験からできる会社に就職する
医師免許のように必須資格はないので、自分に合った方法で専門スキルを身につけてください。
また、取得すると有利になるおすすめの資格がいくつかあるので、そちらもご紹介します。
アドビ認定エキスパート
アドビ社(ビジュアル処理に使われるソフトウェアメーカー)の製品ごとに行われる認定試験で、グラフィックデザイナーなら必ず使うPhotoshop(写真や画像の加工編集)や、Illustrator(デザインパーツの作成など)などのソフトウェアに関して専門知識があることを証明する資格です。
DTPエキスパート認証試験
DTP(パソコン上で印刷物のデータを作成すること)による印刷物製作や印刷ビジネスに必要な専門知識があることを証明します。
色彩検定やカラーコーディネーター検定
どちらも色使いの専門知識を証明するもので、デザインのセンスや実力をより一層高めてくれる資格です。
グラフィックデザイナーの報酬
グラフィックデザイナーの平均年収は、約420万円です。
他のクリエイティブ系職業と比べると低い傾向にありますが、勤務先や経験・専門スキルによってお給料は上がるのでやりがいがあります。
グラフィックデザイナーの副業を探す方法
おすすめの探し方は以下の4つになります。
クラウドソーシングサービスの利用
以前はプロのグラフィックデザイナーに依頼していた企業もコスト削減のためにこのサービスを利用して、個人のグラフィックデザイナーに依頼するようになっています。
国内最大級の「クラウドワークス」や「ランサーズ」、スキルシェアに特化した「ココナラ」など、どのサービスも無料で登録できるのでおすすめです。
転職エージェントサービスの利用
副業やフリーランス向けのエージェントサービスを利用してクライアントを見つける方法で、個人では難しい大手との取り引きや、高単価の案件を紹介してもらうことができます。
更に、在宅や週2日稼働など要望を伝えると、それに合ったお仕事を紹介してもらえます。
クリエイティブ系に特化した「マスメディアン」や「ITプロパートナーズ」などがおすすめです。
知人からの紹介
知人であればすでに自分の専門スキルを知っているので、ある程度の信頼関係を持ってお仕事をすることができます。
ただし、口約束はせずきちんと契約書類を交わすなどプライベートとビジネスの線引きはしましょう。
SNSを利用する
TwitterやInstagramなどを利用し、PRとしてデザイン関連の投稿をします。投稿を続けていると、それを目にした個人や企業から依頼がくることがあります。
成果がでるまで時間はかかりますが、ひとつの方法としてやってみるのはいかがでしょうか。
グラフィックデザイナーにおすすめの副業
グラフィックデザイナーの専門スキルを活かした副業は、どのようなものがあるのかみていきましょう。
ロゴのデザイン
企業やブランド、飲食店など様々な商品やサービスの顔ともいえるのが「ロゴ」です。
採用されたロゴは看板をはじめ、紙袋やノベルティーなど様々なところに使われるので追加依頼がくることもあります。
依頼者の要望をしっかり読み取り、希望に応えたデザインを作りましょう。
LINEスタンプの作成
個人から企業まで様々な人がLINEスタンプを作成し販売しており、自分で作成・販売するのはもちろん、作成するのが苦手な依頼者から受注するやり方もあります。
写真を加工したものや、オリジナルイラストを使ったものまでアイディア次第で様々なスタンプが作成できます。
プロモーションツールのデザイン
商品やサービスの販売促進をするための案内ハガキや広告をデザインするお仕事です。
注目を集めるデザインや、商品やサービスの特性を活かしたデザインが得意な人には特におすすめです。
依頼者にとっては売り上げを左右する重要なものなので、好評であれば次の依頼につながるグラフィックデザイナーとしてのやりがいもあります。
オリジナルデザインアイテムの販売
Tシャツやシールなど、自分のオリジナルデザインを施して販売する方法です。
デザインから製作までの工程を自分で行えるならハンドメイド作品に特化したサービス「ミンネ」を、デザインはできても製作の工程ができないならオリジナルアイテムの製作から販売までを行ってくれる「SUZURI」を利用すれば手軽に始めることができます。
まとめ
グラフィックデザイナーの副業は法律により禁止されていないので、勤め先の就業規則次第で副業ができます。
とはいえ本業に支障が出てはいけないので、副業に慣れるまでは案件の受注量に注意するなど無理のないペース配分で行いましょう。
他にも、トラブルを起こして関係性を壊さないために、本業で取り引きがある相手とは副業の取り引きをしないように注意が必要です。
あくまで副業は副業なので、本業とは一線を引きましょう。
副業には収入を増やすだけではなく、好きなことを仕事にできたり、特技を活かしたり、将来のステップアップにつながるなど、たくさんのメリットがあります。
まずは、ルールを守り、空いた時間を有効活用できる副業から始めるのをおすすめします。