副業基礎知識

副業でキャバクラ・水商売は両立できる?会社バレや確定申告についても

キャバクラ

キャバクラなどの水商売は高時給であることから、副業で始めたい人が多いのではないでしょうか。

気になるのが会社バレの恐れや本業と両立できるかという点。ここでは、キャバクラの仕事内容や副業として働く時の注意点、確定申告について詳しく紹介します。


キャバクラの仕事内容

客とのコミュニケーション

キャバクラでの仕事は、店内で客である男性と話をするのがメイン。相手の話をしっかりと聞き、もっと話したいと思ってもらえるような接客をしなければなりません。

会話の内容は客層によっても多少変わりますが、雑談をしたり、相手の話をよく聞くのが基本です。企業のトップなどが来店するお店では新聞を読んだり、知識を深める必要があります。

お酒作り

会話をしながら客に合わせたお酒を作るのも大事な仕事です。作るお酒は、ウイスキーや焼酎を水と混ぜる水割りやお湯割、ロックなど。お酒を作るときには、大きな音が出ないように氷を入れて、マドラーで混ぜます。

お客さんによって好みが違うので、好みを覚えておくのも大事です。いつもお客さんに見られているので、美しい所作でお酒を作ります。

同伴出勤、アフター

お客さんと食事をしてからお店に来てもらう同伴出勤と、仕事を終えてから別の場所でお客さんと時間を過ごすアフター。同伴やアフターをノルマとしているお店もあり、お客さんにお店に来てもらうために重要な仕事です。

積極的にLINE交換などをし、こまめな連絡をして指名客になってもらう必要があります。

キャバクラは本業と両立できるか

体力的に大丈夫?

本業を持ちながらナイトワークをしている人は多いです。

深夜時まで働いて朝7時に起床して会社に行くとなると、睡眠時間は2〜5時間になってしまうでしょう。

お酒を飲むことが多いので、二日酔いのまま会社に行かなければならないケースも。キャバクラで副業をする時には、毎日ではなく、週末を中心に回数を少なめに働けば、体力的に心配でも無理なく働けます。

お酒も飲みすぎないように注意するほか、ノンアルコールドリンクをキッチンで作ってもらうことも可能です。

本業に支障がないように、あらかじめ自分でルールを決めて働きましょう。

短時間勤務はできる?

キャバクラの仕事は、夜の20時くらいから始まります。そのため、本業が終わった後に支度をし、20時〜深夜0時の4時間程度の短時間で稼ぐことが可能。基本、女の子の希望でスケジュールが決まるため、自分の都合のよい日程で働くことができます。

週末やイベント日はお客さんが多いため、出勤するように言われるかもしれません。

本業の会社にバレない?

キャバクラで働いているからといって、直接会社にバレることはありません。

同僚に副業のことを話したり、会社の人がお店に来ることでバレることもあるので、お店選びやSNS、言動には注意しましょう。

バレるのは、本業だけの住民税よりも多い金額の住民税の通知書が届いた時です。

確定申告で「普通徴収」を選べば、会社に通知が行くことはなく、バレません。普通徴収は、自分でキャバクラで得た報酬にかかる住民税を支払うようにすること。確定申告の住民税に関する事項に、「普通徴収(自分で納付)」という項目があるので丸をつけて提出します。

キャバクラの報酬

キャバクラの報酬は地域差がありますが、全国平均では時給2,500円が相場です。

指名客が増えればそれだけ報酬が増え、時給5,000円以上も可能。キャバクラの時給は高く、1回の勤務で1〜2万円を稼ぐことが可能ですが、経費があることを覚えておきましょう。

お店によっては、自前のドレスが必要であったり、ヘアメイク代、送迎費として500円〜1,000円程度がかかることがあります。

指名客へのプレゼントやネイル代など目に見えない経費もあり、経費を抑えたければドレスレンタル、ヘアメイク無料のお店を選びましょう。

当サイトでは、本業を持ちながらキャバクラで働いていた女性にアンケートを取りました。

働く回数によっても報酬は異なりますが、主な仕事内容と収入は以下の通りです。

高級クラブで常連客相手へ接客、同伴、アフター  
月に2万〜8万(20代、観光ホテル経理)

週3日キャバクラで接客  
月15万(20代、カフェ店員)

同伴必須のキャバクラでの接客 
時給2,500円(40代、自動車販売店)

キャバクラでの接客21時〜1時 
月40万〜50万(30代、一般事務)

年末など繁忙期のキャバクラでのスポット接客20時〜27時 1日2万円(30代、一般事務)

週末のみキャバクラでの接客 
月10万円〜30万円(30代、医療事務)

本業を持ちながら、週に何回かキャバクラで勤務している人は、月10万円〜50万円を稼いでいました。

副業キャバクラの確定申告は必要?

年間で20万円以上稼ぐと確定申告が必要

キャバクラでは手渡しで報酬が支払われることも多く、アルバイト感覚でいると確定申告を忘れてしまう人がいます。ホステスの仕事は、給与ではなく、報酬になっていることが多いです。

本業を持っている人がキャバクラで働く時、得られる所得が20万円未満なら確定申告は必要ありませんが、必要経費を除き年間20万円以上を稼いでいる場合には確定申告が必要なので注意しましょう。

詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。

確定申告をしないとどうなる?

確定申告をせずにいると、税務署から無申告を指摘されることがあります。

無申告であった場合には、無申告加算税として納付すべき金額の15〜20%を加えた金額や延滞税などがかかり、過去にさかのぼって追徴課税を納付する必要があるのです。

衣装代、タクシー代、ネイル費用などキャバクラの業務で必要な経費は認められ、確定申告で払いすぎた所得税が戻ってくることもあるので確定申告を必ずしましょう。

確定申告で自分で住民税を納付すれば、会社にバレることもありません。

まとめ

比較的高い報酬が稼げるキャバクラの仕事。本業と掛け持ちして仕事をするには、睡眠時間の確保や二日酔い対策などが必要なため、週末を中心に週に3日程度までの回数で働いている人が多いです。

働く場所を選び、確定申告をしっかり行えば会社にバレることはありません。指名に応じて報酬がアップするので、頑張れば頑張っただけ収入を得ることができるでしょう。

本業を持っている人は年間所得が20万円以上で確定申告の必要があります。無申告だと重いペナルティがあるため、確定申告をすることが大切です。