副業基礎知識

保健師にはスキルを活かした副業がおすすめ!仕事内容や稼ぎ方も解説

看護

かつては保健婦と呼ばれ女性だけが就いていた職業ですが、1993年の法改正により「保健師」に名称が変わり、男性も就けるようになりました。

そんな保健師も、近年の働き方改革により「副業」に関心を持つ人も多いでしょう。

保健師にできる副業とは、自宅でできる副業はあるのかなど、保健師の気になる副業事情についてご紹介します。


保健師の仕事内容

まずは、保健師についての基本情報をみていきましょう。

保健師とは?

保健師は、地域の人々が健康的な生活を送れるように、市区町村の保健センターなどで生活に密着した健康指導を行い、疾病予防と健康維持のサポートをするお仕事です。

乳幼児から高齢者まで幅広い世代が健康に過ごせるように努めています。

幅広い知識や視野はもちろん、あたたかい人間性やしっかりした体力と精神力が欠かせません。

保健師のなり方

保健師になるためには、保健師免許だけではなく看護師免許も必須になります。

そのため、保健師と看護師両方の国家試験合格を目指さなければなりません。

以前は看護師免許を取得し、その後保健師養成施設に通って保健師の資格取得を目指すルートが一般的でしたが、近年は保健師と看護師のダブル受験&合格を目指せる養成施設(大学や専門学校など)が増え、より取得しやすくなっています。

就職先や活躍できる場所は?

保健師の就職先で特に多いのが、市区町村の保健センターや役所で、就職者全体の半分以上を占めています。

次に、「保健所」「一般企業や事業所」「医療機関」と続き、中には国際協力活動を実施しているNGOなどに所属する人もいたりと、保健師の活躍の場は様々です。

副業できない保健師もいる?

副業に関心を持つ保健師は増えていますが、すべての保健師が副業可能というわけではありません。

副業を検討する段階で、以下の2点は知っておきましょう。

行政保健師

保健所や地域の保健センターなどの公的機関で働く保健師を「行政保健師」といい、公務員と同じ扱いになります。

公務員は法律により副業を禁止されているので、行政保健師も同様に副業ができません。

ただし、公益的活動の範囲内であれば副業をすることは可能です。

就業規則

行政保健師でなくても、就業規則により副業を禁止されているケースもあります。

トラブルを起こさないためにも、事前の確認や、上司へ相談するなど対策をしておきましょう。

保健師におすすめの副業

保健師のスキルを使って収入を増やすことはもちろん、副業で経験を積んでキャリアアップへつながるなど、保健師におすすめの副業をご紹介します。

特定保健指導

特定保健指導とは、生活習慣を見直すために特定健康診査の実施や、その結果、生活習慣病該当者及び予備群となった方へ、それぞれの状態に合った生活習慣の改善に向けたサポートを実施することです。

初回は対象者本人との対面が必要ですが、2回目以降は電話やメールでの対応が多いので、スキルを活かせる在宅ワークとしておすすめです。

ただし、対象者からのアクションがないと保健指導として認められず、報酬が発生しないケースもあります。

単発夜勤などの非常勤勤務

仕事内容の紹介部分で解説したように、保健師は看護師免許も取得しているので、その資格を活かさない手はありません。

単発のお仕事なら、「時間や体力に余裕のある時だけ副業をしたい」といった希望条件をクリアできます。

クリニックでのアルバイト・パート

アルバイトやパートとしてクリニックで働くこともおすすめです。

「〇曜日のみ」「週1日から」など、融通の利くシフト制で働けるケースもあります。

ただし、クリニックによっては患者さんが多く忙しい職場もあるので、本業の負担にならない環境のクリニックを選ぶことがポイントになってきます。

診療センターや巡回健診

一般的な健康診断の測定や補助をするお仕事です。

単発な働き方がしやすく、基本的には同じ作業を繰り返し行うだけなので一度覚えてしまえば難なくできます。

ただし早朝出勤や、健康診断の繁忙期を逃すと求人数が減るなどデメリットもあります。

介護施設

介護予防の活動に取り組んだり、介護者(家族)の心身の負担が減るようにサポートすることも保健師の立派なお仕事です。

介護施設は、看護師の求人をしていることが多いので、こちらの資格を活かしたお仕事もできます。

訪問入浴

訪問入浴とは、専用の浴槽が備え付けられた入浴車を使い、利用者(入浴者)さんの自宅で入浴介助を行うお仕事です。

介護士2名と看護師1名の計3人で派遣されることが多く、1日に2~3件の訪問入浴を行います。

看護師としてバイタルチェックを行ったり、時には衣類の着脱など介護士のお手伝いもしたりと臨機応変な対応が求められます。

医療の知識を活かしたライター

保健師(や看護師)の専門知識を活かした記事やコラムなどの執筆業は、専門性があり一般ライターよりも高単価の案件が見つかりやすいですし、自宅で作業できるメリットがあります。

企業などと契約して執筆することもあれば、クラウドワークスなどを利用し個人の依頼者から記事の案件を受注する場合もあります。

執筆業は納品期限を設けられていることが多いので、スケジュールを調整し本業とのバランスをとりましょう。

納期に追われず自分のペースで執筆したい人は、自分のブログやサイトを作り運営していく方法もあります。

翻訳

上記のライターより更に高い単価の案件が多いです。

医療分野の翻訳(医学論文や医療機器マニュアルなど)は、専門用語が多く、その道の人だからこそわかる項目もあります。

翻訳するための語学スキルが必要になってきますが、本業の知識や経験を存分に活かせるおすすめの副業です。

まとめ

副業を選ぶ際は、方向性を定めるために「副業をする目的」をはっきりさせておきましょう。

そして、自分自身の強みである資格を活かした副業で効率よく働きましょう。

保健師は看護師の資格も有している、いわばダブルライセンスの職業です。

資格はあるだけ選択肢が広がるので、ぜひ活用し、自分にぴったりの副業を見つけてください!