政府や企業の副業解禁の流れや在宅ワークの定着などで、副業、サイドワークなどに興味を持つ人が増えています。より身近になったサイドビジネスですが、サイドビジネスと副業の違い、副収入を得るためにはどのような仕事があるのかを解説します。
サイドビジネスとは?
副業とはどう違う?
サイドビジネスは、英語の「side job」(副業、内職)から派生した和製英語。「サイドビジネス」と「副業」は同じ意味だと思っている人が多いです。
副業もサイドビジネスも、本業以外で収入を得るという意味ですが、サイドビジネスは、副業、アルバイト、投資などで幅広く収入を得るという意味があります。収入だけでなく、将来のセカンドキャリアにつながる仕事を意味することも。サイドビジネスと言うと、ネット系の仕事などをイメージする人もいますが、仕事が限定されることはありません。
サイドビジネスの種類
サイドビジネスは、本業以外で働く仕事全般を示し、多種多様な仕事があります。フルタイムの仕事を持っている人の場合、時間的制約もあり、空いた時間で気軽に仕事を行いたいケースが多いです。
サイドビジネスでアルバイトをすると、拘束時間や就労先への移動時間など時間や本業と両立する体力が必要になるでしょう。外で働くサイドビジネスは、自分の時間や体力にあわせて仕事が調整できる単発バイトやフードデリバリーなどが人気です。
在宅でできる仕事の種類は、作業系副業、簡単ネット作業系副業、ビジネス系副業、制作系副業、投資系副業、シェアビジネス、スキル系副業、コミュニケーション副業など、初心者から開業を目指すビジネスまで自分にあった仕事を選べます。
サイドビジネスでも確定申告は必要?
本業がある会社員の場合、サイドビジネスの年間所得が20万円を超える時に確定申告が必要です。
アルバイトなどの給与所得、ブログ運営の雑所得など問わず、サイドビジネスで得た所得の合計が20万円を超えなければ、確定申告の必要はありません。雑所得の場合、仕事をする上で必要なツールや書籍費などは経費として差し引くことが可能で、経費を引いた金額が20万円を超えるかどうかで判断しましょう。
確定申告では、「普通徴収」を選び自分で副業分の住民税を払うように申請すれば本業の会社に住民税の通知は行きません。確定申告をしないでいると、税務署の調査が入り、無申告加算税、延滞税など多額の税金を支払わなければならないケースが増加しています。確定申告をすることでサイドビジネスがばれることはありませんので、しっかりと申告をしてください。
初心者におすすめのサイドビジネス
本業の傍ら、特別なスキルや能力がなくても稼げるサイドビジネスはたくさんあります。サイドビジネスを行うことで本業に支障が出ては本末転倒です。ここでは、誰でも気軽に稼げるサイドビジネスを紹介します。
覆面調査員
覆面調査員は、飲食店や小売店、ショッピングモールなどの店舗に出向き、店の清掃やスタッフの接客などをチェックする仕事です。
誰でも無料で調査員に登録でき、実際に一般の顧客と同じようにサービスを受けて報酬が得られます。美容室、居酒屋など、日常で使うお店の案件が多数あり、調査するだけで費用が無料や格安になるため、レジャー感覚の仕事です。調査は、サービスを受けた後にWebで項目にしたがって回答し、率直な感想や意見を述べるだけでスキルは要りません。
回答が承認されると、報酬がポイントや現金で支払われます。報酬額は1件につき、1,000円〜1万円程度ですが、サービスの利用にかかる費用が含まれるので注意しましょう。
フードデリバリー
Uber Eastsに代表されるフードデリバリーの仕事は、顧客が注文した料理を自転車やバイクなどを使って届けます。配達員の登録は、経験不問で、履歴書や面接も必要ありません。
誰でも配達員になれ、自分が働きたい時間で働けます。雨の日やオーダーが多いエリアは、追加で報酬がもらえることもあり、稼ぐためにエリアや時間を絞って効率的に稼いでいる配達員も。配達を行えば行うほど報酬に直結し、時給換算でおよそ1,500円以上の報酬が期待できます。
単発バイト
土日に行われるイベントや警備、交通調査など1日、1回だけの単発バイト。単発バイトを扱う会社に登録すれば、都合のいい日だけ仕事を紹介してくれます。
仕事ごとに勤務する場所や内容が変わるため、新しいもの好きな人やいろいろな仕事にチャレンジしたい人に最適です。
支払いは月に数回、当日に現金など、手っ取り早く収入が得られます。単発バイトは働く時間にもよりますが、8時間以上働くと7,000円〜3万円程度の収入が得られるでしょう。
ポイントサイト
ポイントサイトは、ゲームやアンケート、会員登録などでポイントを稼げるサイトです。
無料でサービスが利用でき、ためたポイントは現金や電子マネーなどに交換できます。普段の買い物もポイントサイトを使うと節約に役立つほか、アプリのダウンロードでは200円、クレジットカードの新規申し込みでは1万円など幅広い案件でポイントを稼げるでしょう。
遊び感覚でできるゲームでは、毎日10円ほどのポイントをためられます。アンケートに回答したり、複数のポイントサイトを利用すれば月に数千円〜1万円ほどの報酬を期待できるでしょう。
クラウドソーシングサイト
インターネットとパソコンがあれば仕事ができるデータ入力やアンケートなどの仕事が多数募集されているクラウドソーソングサイト。案件ごとに報酬が決まっていて、納期さえ守ればいつでも自宅で作業ができるため、本業を持っていても取り組みやすい仕事が多いです。
初心者や未経験歓迎の簡単作業では、タイピングやコピペさえできれば誰でも取り組めます。データ入力の仕事では、1文字0.1円〜1円程度で、コツコツと仕事をしたい人に最適です。
フリマアプリ
自宅の不用品を販売して収入を得るのがフリマアプリです。
自宅の不用品に限らず、売れそうなものをお店やネットから仕入れて販売して副収入が得られます。まずは不用品を販売してフリマアプリに慣れた後、普段使う商品を多く仕入れて販売したり、詳しいジャンルに絞って販売すれば無理なく利益を出せるでしょう。
まとめ
副業やアルバイトを含め、本業以外の仕事で収入を得るサイドビジネス。本業が忙しくても、自分のペースで働き、稼ぐことやスキルを身につけることが可能です。
思い立ったら今すぐに始められる仕事が多いので、働ける時間や体力を考慮し、得意な仕事を見つけましょう。サイドビジネスで年間20万円を超える所得が稼げそうになったら、確定申告が必要です。
しっかりと申告をし、本業とバランスを取りながら働きましょう。