300人の副業経験のある20代〜60代以上の男女を対象にしたインターネット調査をしました。（ネットアンケートのため集計結果には偏りがある場合があります）
「月5万円稼げた副業ジャンル」「月10万円稼げた副業ジャンル」として多く上がっていたアルバイトも、本業と掛け持ちで20万円稼げている人はほとんどいないという結果になりました。
副業で月収20万円を稼いでいる人は300人中わずか10名（月収に振り幅があるものを含む）、多く稼いでいたのは水商売で多くシフトを入れている人や、スキルを活かした副業ジャンルとなりました。
副業で20万円以上稼いでいる人の実際のクチコミや、副業の注意点について解説していきます。
副業で20万円稼いでいる人はごく一部
アンケート結果に多少の偏りがある可能性もありますが、限られた時間で月収20万円を稼ぐことは簡単ではありません。今回のアンケートで最も多かったのが副業で月収1万円という結果です。
資産運用やスキル販売などは最初は稼げないものの、結果が出れば大きく稼げる副業です。できればあまり苦にならない副業を見つけ、稼げるスキルを身につけていくことが課題となります。
水商売のアルバイト
「月5万円」「月10万円」「月20万円」と、どの金額でも稼げるとしてあがってきたのが「水商売」のアルバイトです。
水商売を副業経験として回答した人は300人中25人、そのうち月収20万円以上稼いでいる人は4人でした。
水商売に含まれるのは以下の職業です。
- キャバクラ
- ガールズバー
- スナック
- チャットレディ
- メールレディ
- テレフォンレディ
水商売は普通の居酒屋などに比べて時給が高く、ドリンクバックなどで稼ぎやすいのが特徴ですが、同じ時間働いても全員が同じ金額稼げるというわけではありません。また、ナイトワークへの抵抗や親の反対から働けないという人も多いです。
クチコミを見ていると、副業で20万円以上稼ぐ人は休日を使ってがっつり働いたり、仕事が終わったら終電まで働くようなハードな働き方をしているのがわかります。在宅でできるチャットレディやメールレディと掛け持ちしている人もいました。
体調やメンタルは一度崩すとなかなか戻らないことがあるので、無理はせず自分に合った働き方スタイルを探しましょう。
【副業名：パチンコ・水商売】【稼いだ金額：20万円〜25万円】
パチンコ店にて３か月、週４日に夕方から閉店まで副業をしておりました。当時の時給は1200円くらいだったと思います。アットホームというか、なれ合いみたいな人間関係で疲れました。その後、キャバクラに入りました。時給は2500円くらいでした。同伴をしないと罰金だったですが、会社があるので間に合わないのでその時には会社を休まなくてはいけないのと、朝起きられなくなり会社を辞めました。（30代女性 自動車販売店）
【副業名：キャバクラ】【稼いだ金額：10万円～30万円】
金曜日と土曜日、祝日前のみキャバクラで働いていました。
アルバイトだったため、指名や同伴のことは言われず、適当に会話をしてお酒を作ったりするだけでお金が貰えたのでとても楽でした。
お客さんについていなくても時給が発生し、事前にどんなお客さんにはつきたくないか言っておけば対応してくれたので、働きやすかったです。（20代女性 医療事務）
【副業名：中小企業の正社員事務職】【稼いだ金額：40～50万円ほど稼いでいました。当時在籍していた店舗は手渡し支給だったので本業にもバレずに仕事しながら預金も出来ました。】
事務の仕事が19時には終わるのでオフィスからそのままキャバクラへ向かい、21時から1時くらいまで仕事をし続けている日々でした。
仕事内容は最初は在籍しているキャストの方の本指名のお客様のヘルプと言って席を外している間に自分が代わりに盛り上げて本指名のキャストが戻った際に先ほども楽しかったけどもという時間と空間を作ることでした。お客様用のお酒のボトルに氷を3分の2くらい入れてお酒の濃さは横にした指2本分くらいで割りものを注ぎ、自身のハンカチでお客様用のグラスを外面をお拭きしてコースターに載せて、喫煙者であれば煙草の火をつけて灰皿は2～3本溜まったら交換をしていました。事務の仕事が翌日休みの日にはオープンの20時から朝方までのラストで仕事をしていました。
自分の指名のお客様が来店するようになると気を遣いながらも秩序を守りながら自由に仕事ができて、ヘルプについた女の子にもドリンクをとお願いして信頼関係を築いていけてキャストとの連携やお客様の信頼関係を仕事の早さと丁寧さを本業以上に求められていたと思います。
（50代女性 中小企業の正社員事務職）
【副業名：キャバ嬢・チャットレディ・メールレディ】【稼いだ金額：50万円程度】
キャバ嬢、チャットレディ、メールレディをやりました。納期に追われることなく、自分の気が向いた時だけできるのが良かったです。
チャットレディの収入は15万程度でした。メールレディの収入は10万程度でした。
（30代女性 パチンコ屋ワゴン）
その他の副業
水商売以外の副業は、20万円稼げる特定のジャンルというものはなく、自分に合った副業で成功した人が「20万円以上稼いでいる」という結果でした。
本業が週5フルタイムの正社員と考えれば、副業に使える時間はある程度限られてくるのが当然です。また、副業で20万円、30万円と結果がついてくれば本業をやめて「副業を本業にする」という人も多いでしょう。
以下、結果としては少なかった20万円稼いでいる人のクチコミをご紹介します。
不動産賃貸業
【副業名：不動産賃貸業】【稼いだ金額：30万円】
不動産賃貸業をしています。都内に区分マンションを購入し、それを貸し出して、副収入を得ています。はじめは収入はゼロですが、マンション購入にかかった融資費用の返済が完了すれば、あとはお金が自動的に入ってきます。
（30代女性 会社員（製薬会社でマーケティングをしています））
コンサルタント
【副業名：ECコンサルタント】【稼いだ金額：26万円】
すでに運営されているECサイトを分析して、売り上げUPのための施策を提案し、実行の補助をする。
また、新規のECサイトの立ち上げの際にオブザーバーの立場でプロジェクトに入り、プロジェクトの進行の補助をする。（30代男性 プロジェクトマネージャー）
プログラミング
【副業名：プログラマ】【稼いだ金額：毎月、40万円です。】
本業が夜勤で、緊急時以外は何もすることがなく、ほとんどただ待機しているだけの状態だったため、副業としてプログラマの仕事をネットで請け負い、職場で副業の作業をしていました。CrowdWorksのような感じで、相手先の会社に通う必要がないためとても助かりました。本業は固定給でしたが、副業では自分で営業活動をするので最終的には本業と同じくらい稼いでいました。（30代女性 元・IT企業、顧客対応）
せどり
【副業名：メルカリ転売】【稼いだ金額：20万円】
海外の問屋からファッションアイテムを仕入れてメルカリで売るというものです。
アクセサリーや財布など何でも売れましたが特に夏場に水着がよく売れました。
毎日梱包に2時間くらいかかって本業よりも忙しかったです。
（50代男性 Webディレクター）
副業の注意点
副業をする上での注意点を解説します。
副業で20万円稼いでいると回答したクチコミの中では「本業より忙しかった」「朝起きられなくなって会社を辞めた」というように、稼げていても本業に支障を来たしているケースも見られました。
稼げれば稼げるほど嬉しいですが、第一に本業や体調面を優先してどのくらいできるのか相談するのが大事です。
また、本業の副業規定が全面的に許可されているのか、禁止されている業種がないかなどを確認しておく必要があります。
年間20万円以上を超える場合は確定申告が必要
副業の種類に関わらず、経費を除き年間20万円を稼ぐと確定申告が必要になります。
会社員やフリーターとして働いている人は年末調整といって、払いすぎている税金を調整してくれます。しかし、副業で稼いだお金は自動的に調整されることはないので、本業の源泉徴収票とあわせて確定申告をしましょう。
クチコミの中には、「手渡しだから会社にバレずに」という回答もありましたが、現在はマイナンバーカードの導入により口座の預入などから税務調査が入る可能性も高いです。特に大きく稼いでいる人は注意が必要です。
無申告の場合は、延滞税など罰せられる可能性もあります。副業の種類によって、仕事をするためにかかったお金は経費として申告することで還付金が入ることもあるので、はやめに準備しておくことをおすすめします。
本業の会社に副業がバレる可能性がある
本業の副業規定に関わらず、プライベートである副業を知られたくないという人は多いですよね。
副業がバレる原因として、本業の給与から天引きになっている税金が他の人より高いことで「副業をしているのでは？」と疑われ、バレる可能性があります。
アルバイト・パートで（給与所得）で副業する場合、お店が「給与支払報告書」というものを提出することにより、結果的に秘密にしていた副業が天引きされる税金から発覚することがあります。
そのため、副業は業務委託・フリーランス・クラウドソーシング（報酬）で働くといいと言われますが、確定申告をすると同じく本業から天引きの税金が高くなります。
確定申告の際には「普通徴収（自分で納付）」を選ぶことにより、副業分の税金を別で支払いすることができますが、自治体によっては特別な理由がないとできないとしていることがあります。
あらかじめ普通徴収ができるか確認しておくことや、副業可の会社に転職を検討することも一つの方法です。
スキルが磨けて長く働ける副業がおすすめ
今回のアンケート結果で、本業があるにも関わらず20万円稼いでいる人はどれも自分のスキルを活かして働いている人たちでした。
水商売は時給のことが多くシフトを入れればある程度は稼げますが、トークスキルや時間外の営業や同伴などでプラスして多く稼いでいることが伺えます。クチコミにもあった、コンサルタントやプログラミングは本業の経験を活かした副業で稼いでいます。
自分のやりたい業種でアルバイトをする場合を除き、できれば将来的なスキルを身につけながら末長く続けられる副業を選ぶのがおすすめです。
いまは高いスクールに通わなくても、独学や働きながら学べる環境も増えてきています。本業や自分の経験から副業に活かせるものがないか、伸ばしていけるものはないか考えてみましょう。
まとめ
今回の300人を対象に行ったインターネット調査では、副業で月5万円も稼げていないという人がほとんどで、月20万円を回答した人はわずか10人という結果になりました。
「月5万円」「月10万円」では、アルバイトが多く上がりましたが、週5フルタイム働く人にとっては週1〜2日働くだけでも辛い人が多いのではないでしょうか。また、雇用契約を結ぶような副業が禁止されていることもまだまだ多くあります。
本業を活かせる副業や、自分のスキルを活かした副業をするなら、まずはクラウドソーシングやスキル販売などのサイトを通して自分にはなにができるのか探してみることがおすすめです。
