副業基礎知識

副業に役立つ資格

資格取得

副業を始める時に、持っている資格やこれから取得予定の資格は役に立つのでしょうか。

副業を始めるのに資格そのものは必要ありませんが、資格を持っていることでプラスになることが多いです。

副業をする上で、資格取得がおすすめな理由を役立つ資格と併せて紹介します。


副業用に資格を取るのがおすすめの理由

資格そのもので仕事ができる

ライターやプログラミングなど資格がなくてもできる副業は数多くありますが、資格がなければ名乗ることができない国家資格を副業で活かせます。

国家資格は難易度が高いため、副業においても報酬は高い傾向です。ファイナンシャルプランナーや社会保険労務士などは独立開業ができる資格で、副業に向いています。

民間資格でも一定のスキルや技術を示すことができる資格を持っていることで、仕事の受注に大きく影響するでしょう。

信用につながる

副業で仕事をする時には、自分の経歴やプロフィールを明示して仕事を請け負うことが多いです。

直接面接などをしない仕事の依頼などでは、経歴や資格が重要な評価材料です。資格を持っていることで、専門性が高いと判断され、自分の信頼アップにつながるでしょう。

特にインターネットを利用した仕事では、専門性が重要視されるため資格を持っていると有利です。

資格の勉強でスキルが身につく

実務経験がない場合でも、資格を勉強することで必要な知識を身につけられます。

資格取得にはある程度の時間と努力が必要ですが、誰でも簡単に取得できない資格であればあるほど、専門的な知識が身につくでしょう。

本業でも役立つ仕事であれば、経験を活かした副業を始められ、本業と全く違うジャンルの資格でも、将来のキャリアや独立開業などに役立ちます。

副業に役立つ資格

ファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナー(FP)は、家計、不動産、保険、年金、教育資金など暮らしのお金の相談に関われる国家資格です。

オンラインでお金に関するカウンセリングをしたり、ライターとして情報発信することが可能。ファイナンシャルプランナーは国家資格ですが、受験をするにあたり、学歴などは必要ありません。FP技能士資格には3級〜1級までのレベルに分かれていますが、2級以上が資格として有効です。2級の合格率は40%程度で、300時間ほどの学習時間を要します。

2級以上の資格取得には、日本FP協会が認定する講座を受講するか、スタートレベルの3級を取得してから受験するのが一般的。認定講座は通信教育もあり、仕事をしながら効率的に資格取得ができるでしょう。FP2級通信講座の相場は6万円です。

社会保険労務士

社会労務士は、人事や労務の専門家として企業の労務関連の書類の作成や申請を代行するほか、経営へのアドバイスなどのコンサルティング業務を請け負います。

独立開業して顧問料を取ったり、コンサルティング業務に関われる国家資格です。合格率は6%〜7%程度ですが、社会人受験者が8割以上で、仕事を持ちながら受験する人が多く、800時間程度の学習時間で合格に近づきます。社会保険労務士試験に合格すると、実務経験がない場合には指定の講習を受講すれば全国社会保険労務士会連合会に登録することが可能です。

本業で人事や労務に関する仕事をしている人は、本業でもスキルを活かせ、独立したい人にとっても将来のキャリアに有利な資格でしょう。スクールに通うと20万円〜30万円、通信教育講座の相場は6万円です。

行政書士

行政書士は、官公庁に提出する書類作成や代行業務コンサルティング業務ができる国家資格です。

独立開業して仕事ができ、書類作成の代理人から相談業務まで幅広い業務に携われます。法律に関わる国家資格には、弁護士や弁理士、司法書士などがありますが、一番難易度が低いのが行政書士。合格率は12%程度ですが、受験資格は特にないため誰でもチャレンジできます。

合格するためには約1,000時間の学習時間が必要で、通信講座やスクールを利用するのが一般的です。スクールは20万円前後、通信教育講座は6万円程度の費用がかかります。

応用情報技術者

応用情報技術者とは、技術から管理まで、必要な情報技術の能力を有していることを証明するIT系国家資格です。

エンジニアやプログラマーとして仕事をしている人が、その能力を客観的に証明できます。合格率は20%程度で、プログラミングからシステムアーキテクチャ、コンサルティングの技法まで幅広い内容が問われる資格です。

エンジニアとしてすでに仕事をしている人ならば、200時間ほどの学習時間で合格することができるでしょう。資格取得のために通信教育で学習する人が多く、6万円程度の費用が必要です。

Java(TM)プログラミング能力認定試験

人気のプログラミングJavaに必要な技術を証明するのがJava(TM)プログラミング能力認定試験。民間資格で、3級〜1級のレベルが分かれていて、1級は、仕様書に従ってプログラムの変更や保守ができる能力が必要ですが、難易度は高くなく60%以上の合格率です。

副業でJavaの案件を受けたい時に資格を持っていると有利でしょう。試験対策は、市販のテキストで学ぶ人が多く、2,000円前後の価格で入手できます。

1級の学習時間は110時間程度で、プログラミングを学んでいる人であれば数ヶ月程度でチャレンジできる資格です。

マクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

事務や経理の副業をしたい人に最適なのがマイクロソフトオフィススペシャリスト資格です。

ワード、エクセル、パワーポイント、アウトルック、アクセスの事務で必要になるパソコンスキルを証明できます。試験は4科目に合格すると、マイクロソフトオフィスマスターの認定証が発行され、秘書業務などの副業で活かせるでしょう。スペシャリストは80%以上、エキスパートは60%以上と高い合格率です。

すでに本業でパソコンを使っている人なら、50時間ほどの学習で合格が期待できます。通信教育では3万円程度の費用が必要です。

翻訳検定試験TQE

翻訳者として、限られた時間で適切な翻訳ができることを証明する民間資格の翻訳検定試験TQE。合格率10%程度のTQEの試験に70点以上のスコアを取って合格すると、試験を実施する翻訳会社の株式会社サン・フレアの翻訳実務士に認定され、仕事を請け負うことが可能です。

受験資格はなく、回数制限なく誰でも受けられますが、英語力とともに専門分野での文章作成能力が必要になるため、実務の経験がない人は講座を受けると効率的に学習できます。

費用は過去問は1,000円程度で入手でき、サン・フレアの通信教育講座は5万円ほどです。

まとめ

仕事をしながら資格を取り、副業で資格を活かして収入が得られます。

学歴や実務経験がなくても取得できる国家資格や民間資格が多数あり、初めて学ぶ内容でも通信講座を利用すれば効率的に学習できるでしょう。資格を持っていることで、資格に関わる仕事を受注できるほか、副業をする時に信頼感や単価アップにつながります。

仕事をしながら取得できる資格を副業で活かしてみませんか?