介護士とは日常生活で助けが必要な人をサポートする、絶対になくてはならない仕事ですが、その平均年収は約340万円と日本の平均年収436万円を大きく下回ります。
そのため副業やダブルワークをして生計を立てる人が増えてきています。
「副業は誰でもできるの?」「みんなどんな副業をしているの?」「副業はどのくらい稼ぐことができるの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて介護士の副業について解説をしていきます。
介護士は副業OK?禁止?
介護業界の傾向として、副業を禁止規定を設けていない会社が多いようです。
ですが、会社によってルールは様々です。まずは副業を始める前に必ず会社の就業規則を確認するようにしましょう。
もし副業NGだった場合でも「諦める」一択ではなく、会社にバレないように工夫して副業することはできます。
ですが、万が一バレてしまうと解雇されたり、職場での立場が悪くなってしまうので、処分についても理解してから副業を始めるようにしましょう。
副業NGの介護士が副業するコツ
副業禁止の介護士でも副業がバレにくい方法をご紹介します。
※100%会社にバレない方法ではないのでご注意ください。
①アルバイトやパートは避ける
アルバイトやパートで得た収入は給与所得に該当し、それに課税される住民税は特別な理由がない限り、会社が給与から天引きしてまとめて支払う「特別徴収」という方法で納税をします。
「特別徴収」のシステム上、副業の収入と住民税額も会社に通知されてしまい、副業していることがバレてしまいます。
副業をする場合は自分で住民税を納付する「普通徴収」を選択できる、収入が給与所得に該当しない仕事を選ぶことをおすすめします。
②住民税を「自分で納付」にする
給与所得以外の年間所得が20万円以上ある場合、確定申告をしなくてはいけません。
確定申告では所得税と住民税の申告を行います。その際に住民税を「自分で納付」を選択するようにして下さい。忘れてしまうと「特別徴収」になってしまいます。
副業収入が年間20万円未満の場合も住民税の申告は必須となります。
この時も必ず、役所の窓口で住民税を「自分で納付」したい旨を伝えて下さいね。
③誰かに見られてしまいそうな仕事は選ばない
住民税の納税方法をいくら工夫しても、本業の関係者に見られてしまったら一発アウトです。副業NGの場合は自宅でできる仕事がおすすめです。
副業OKな介護士に人気の副業
副業OKの場合は介護士として働くこともでき、アルバイトやパートでも大丈夫なので副業の幅が広がります。
介護の夜勤アルバイト
業界ではかなりメジャーな介護施設や訪問介護の夜勤アルバイトです。
本業のスキルを生かせるので効率よく稼ぐことができます。
この副業の人気が高い理由は、時給が高く介護施設の場合、1回の夜勤で1万円〜2万円程稼ぐことができるからです。月に数回入るだけで高収入を得ることができるので、しっかり稼ぎたい人におすすめです。
デメリットは夜間の仕事になるので生活リズムが崩れやすい点、夜勤は少ない職員で仕事を回しているので、ある程度の経験がある人でないと務まらない点です。
コンビニでアルバイト
介護の仕事とは関係なくコンビニでアルバイトをする人も多いです。
気分転換しながら働きたい人におすすめです。
夜勤アルバイトであれば、深夜手当が付いて時給1200円前後が相場となり、22:00〜翌6:00の8時間働けば1日で約9,600円稼ぐことができます。
シフトの希望が出せるので本業との調整がしやすいのも人気の理由です。
介護スキルシェア
会社や施設に所属するのではなく個人でマッチングサービスを利用して、仕事を探す方法です。
スキルシェアとは、個人のスキルを生かして、それを必要としている人たちと共有するサービスです。最近は介護分野に特化したスキルシェアのマッチングサービスも登場しています。
スキルシェアには、直接的な介護に該当しない家事代行の依頼も多くあるので、経験が少ない人にも始めやすい副業になります。
内容や登録するサービスにもよりますが、1時間あたり1,000円ぐらいの仕事が多く、拘束時間も様々なので、自分の予定に合わせて働くことができます。
介護スキルシェアサービス
スケッター:https://www.sketter.jp/
I care you:https://www.icareyou.jp/
副業NGな介護士に人気の副業
副業NGの場合、収入が給与所得にならないことがポイントとなります。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとはインターネットを使って企業が不特定多数の人(個人事業主)に仕事発注する業務形態のことです。
クラウドソーシングサービスに登録するだけで誰でも簡単に仕事を探すことができます。
クラウドソーシングではデザイン・システム開発・動画や写真の編集・記事作成・事務作業など様々なジャンルの仕事をすることができます。
報酬は案件によって異なりますが、「介護に関する記事作成」のような仕事もあります。知識がないとできない仕事は1案件2000円ぐらいの相場で依頼されています。
おすすめのクラウドソーシングサービスは以下のとおりです。
クラウドワークス:https://crowdworks.jp/
ランサーズ:https://www.lancers.jp/
覆面調査
覆面調査とは一般の消費者のふりをして飲食店やエステ・美容室などを利用して、サービス内容や接客、店内の雰囲気を調査会社に報告することで報酬を得る副業です。
報酬はそのサービスに支払った料金の数割が戻ってくる程度なので高くはありませんが、
美容室やエステを安く利用することができ、日常にかかるコストを削減できるということで人気が高いです。
おすすめの覆面調査サービスは以下のとおりです。
ファンくる:https://www.fancrew.jp/
ギャップバスター:http://www.gapcentral.gbw.solutions/mysteryshop/japanese/index.html
Uber Eats(ウーバーイーツ)
飲食店からお客様のご自宅まで商品を届けるウーバーイーツ配達員は業界を問わず人気の高い副業です。
スキマ時間を使って自由に働くことができ、給料は歩合制なので働けば働くほど、収入を増やすことができます。
ただ、働いているところを本業の同僚や上司に見られてしまうというリスクがあります。
同じ職場の人が多く住んでいるエリアで働くのは絶対に辞めた方がいいでしょう。
まとめ
介護士は「副業は誰でもできるの?」「どんな副業をしているの?」「副業はどのくらい稼ぐことができるの?」ということに関して解説をしてきました。
「介護士が副業できるか・できないかは会社によって違う。」
「副業NGだったとしても、工夫をすれば会社にバレずに副業することができる。」
という結果となりました。
ただし、副業NGの場合は工夫をしても100%バレない保証はないので最後の判断は自己責任でお願いします。
副業OKな介護士に人気の副業は以下のとおりです。
- 介護の夜勤アルバイト
- コンビニでアルバイト
- 介護スキルシェア
副業NGな介護士に人気の副業は以下のとおりです。
- クラウドソーシング
- 覆面調査
- Uber Eats(ウーバーイーツ)
本記事が少しでも皆様のお役に立てますと幸いです。